不思議語(奇妙な音)
BGM
Dreaming!
脚本家
ヒデ
投稿日時
2017-03-08 11:50:06

脚本家コメント
なんとなく書きたくなったので。
しばらくは自分の実体験の話になるかな?
しかし実体験とはいえそれを文章にするのは難しい…

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七尾百合子
こんにちは。不思議語、語り部の七尾百合子です。
七尾百合子
今回は作者が子供時代に体験した出来事を紹介したいと思います。
七尾百合子
あれは作者が小学校高学年の時でした。
七尾百合子
当時、作者の部屋は二階にあり窓際にベッドが置かれていました。
七尾百合子
ある夜、作者はいつものようにカーテンを閉め、電気を消してベッドに横になりました。
七尾百合子
そして…深夜1時を過ぎた辺りでしょうか。
七尾百合子
それは突然起こりました。
七尾百合子
ギイィィィ〜ギギギィィィィーー!
七尾百合子
カーテンが閉められた窓の向こうから奇妙な音が大音量で聞こえて来たのです。
七尾百合子
それはガラスをナイフで力一杯えぐるような…建物の壁を勢いよく剥ぎ取るような…
七尾百合子
なんとも形容しがたい音だったそうです。
七尾百合子
突然の出来事にベッドから飛び起きた作者は電気を点けました。すると…
七尾百合子
音はピタリと止んだそうです。
七尾百合子
作者はそのまま耳をそばだててジッとしていました。また音が聞こえるかも、と思ったからです。
七尾百合子
しかし…5分、10分経っても何も聞こえません。
七尾百合子
あの音は何だったんだろう?と思いながらも作者は電気を消して再びベッドに横になりました。
七尾百合子
それからしばらくすると…
七尾百合子
ギイィ〜ィィィインギイィィィィィン!
七尾百合子
と、また窓の外から奇妙な音が聞こえて来たのです!
七尾百合子
またも飛び起きた作者は電気を点けます。するとまた音が聞こえなくなりました。
七尾百合子
先程のように作者は耳をそばだててジッとしていましたがやはり音は聞こえません。
七尾百合子
やがて…作者は閉まっているカーテンに手を伸ばしました。
七尾百合子
しかし…途中で手の動きが止まります。
七尾百合子
このカーテンを開ければ音の正体が分かるかもしれない。だけど…
七尾百合子
カーテンを開けた先に…二階の窓であるのに関わらずその向こうに「何か」がいたとしたら…
七尾百合子
そう思うと…カーテンを開けるのが躊躇われるのでした。
七尾百合子
しばらくの間、カーテンを開けるかどうか悩んだ作者は…
七尾百合子
部屋を飛び出し一階の両親の寝室に転がり込んだのでした。
七尾百合子
まったく、ヘタレですね。
七尾百合子
そのまま両親の寝室で一夜を過ごした作者は翌朝、明るくなってから自分の部屋に戻りました。
七尾百合子
そしてあのカーテンを開けました。すると…
七尾百合子
窓ガラスには何も異常はありません。傷一つ付いていませんでした。
七尾百合子
また窓の外を覗いてもいつもの風景が見えるばかりで特に変わったところはありませんでした。
七尾百合子
そして夜になりまた聞こえるかも、とビビりながらもベッドに潜り込みましたが…
七尾百合子
何事もなく朝を迎えました。
七尾百合子
結局あの出来事はあの夜だけの現象でそれ以降、一度も起こりませんでした。
七尾百合子
あの奇妙な音は何だったんでしょうか?
七尾百合子
かなり大きな音でしたが作者以外誰も聞いていないそうです。
七尾百合子
世の中、不思議な事があるものですね。
七尾百合子
それでは今日のお話はここまでです。
七尾百合子
作者にネタがあればまたお会いしましょう。
七尾百合子
七尾百合子でした。

(台詞数: 42)