委員長の半径
BGM
TOWN_RMX
脚本家
Կիշիրա
投稿日時
2017-03-06 00:55:23

脚本家コメント
※次でとりあえずいきなりラストです。

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七尾百合子
お久しぶりです。今、よろしいですか。
七尾百合子
ええ今の内に、話しておきたい事がありまして。
七尾百合子
部長は、おそらく気がついています。
七尾百合子
多分ずっと前から、もしかしたら最初から。あなたと出会った時から既に、かもしれません。
七尾百合子
……ええ。用というのはその事です。これは、忠告ですよ。
七尾百合子
真意は分かりませんが、今まで動きが無かったのであれば、彼女にとって動くまでも無かった。
七尾百合子
そういう事になります。あなたは部長にとってそれだけの存在なんですよ。
七尾百合子
最初から、あなたは負けていたんです。あなたは部長を騙していたつもりでもね。
七尾百合子
……私は何故あなたの正体を知っているか、ですか。
七尾百合子
まあ私も、さっき言われて気づいたんですけどね。でも簡単なことでしたよ。
七尾百合子
部長の探偵としての情報が漏れていたのは、誰かが漏らしていたから。
七尾百合子
そしてそんな情報を持っているのは、彼女にとても近しい人物。なんでも話せるような、ね。
七尾百合子
だから分からなかったんですよ。だってテーマパークの一件なんか、殆ど誰も知らなかったのに。
七尾百合子
ええ、私がずっと一緒にいたから断言できます。私以外の部員すら知らなかったはず。
七尾百合子
普通に考えれば、そんな人物は存在しないはずなんです。
七尾百合子
でも、実は存在していました。心理的に見えていなかっただけなんですよ。
七尾百合子
部長が全幅の信頼を寄せ、何でも話す人物。
七尾百合子
そして私が犯人で無い以上、残るはあなたしかいないんですよ。
七尾百合子
……いいえ、部長が動かない以上、今のところその気はありません。
七尾百合子
言った通り、私は忠告に来ただけです。
七尾百合子
もし、あなたが部長との関係を違え、何か危害を加えるようなら。
七尾百合子
私の部長に何かするようなら、そのときは容赦しません。
七尾百合子
私は、部長みたいに甘くありませんから。
七尾百合子
話は以上です。それでは。
七尾百合子
……。
七尾百合子
……ふぅ。
百瀬莉緒
……あ。
七尾百合子
あ。
百瀬莉緒
百合子ちゃん。
七尾百合子
こ、これは莉緒ちゃん先生。お疲れ様です!調子はどうですか。
百瀬莉緒
百合子ちゃん、今、何隠したの?
七尾百合子
……。
七尾百合子
本心!
百瀬莉緒
あらうまい!これは見逃すしかないわね
百瀬莉緒
あらうまい!これは見逃すしかないわねとはならないわよ。校内で堂々と通話してたわね。
七尾百合子
えーとえーとあれです!部長に命令されて……
百瀬莉緒
いや、別に放課後だから良いんだけどね。
七尾百合子
ほっ、助かった!
百瀬莉緒
でもあんまり堂々とされるとまたルールが厳しくなるから気をつけるように。
七尾百合子
めっちゃ先生っぽい!
百瀬莉緒
そんなに褒めてもフェロモンしか出ないわよ。
百瀬莉緒
あ、そうだ。百合子ちゃん、ありがとね。
七尾百合子
え、私何か成し遂げましたっけ?
百瀬莉緒
いや、探偵部に入部してくれて。一応伝統ある部活だから、無くなっちゃうと寂しいし。
七尾百合子
いえ、今では入って良かったって思ってますから。
百瀬莉緒
そう。もしかしたらこのバトンを次に受け取るのは、百合子ちゃんかもね。
七尾百合子
……もしかして、先生も探偵部だったんですか?
百瀬莉緒
……
百瀬莉緒
……いや私はツインテール空手部だったけど?
七尾百合子
ツインテールだったんだ!!!!

(台詞数: 50)