高山紗代子
〜♪
七尾百合子
あらあら。
高山紗代子
どうしたんだい?私の眼鏡に何かついてるかい?
七尾百合子
珍しくご機嫌だったので。何か良い事でもありました?
高山紗代子
ああ、流石の観察眼だね。今日は生徒会長と食事の約束をしてるんだ。
七尾百合子
ああ、通りで。
高山紗代子
最近、変な手合いと絡む事が多かったからね。
高山紗代子
少しまいっているのが本音だよ。
七尾百合子
意外ですね。部長が素直にそんな事言うなんて。
高山紗代子
私が完璧なのは推理だけさ。人間としては他と同じように、無欠とはいかないね。
七尾百合子
ふーん。
高山紗代子
まあ、無理にカッコつけるのもカッコ悪いしね。
七尾百合子
いやいつも無理にカッコつけてるじゃないですか。
高山紗代子
とにかく、久々の息抜きなんだよ。今日こそは何事もなく無事にすごした……
七尾百合子
あれ?いきなり失速してどうしたんですか?
高山紗代子
百合子くん。あのドアの影、何だと思う?
七尾百合子
あ、えーと。あの特徴的なツインアホ毛は……
高山紗代子
ガチャガチャ
七尾百合子
うわ施錠早い。
高山紗代子
平穏とは自らの手で勝ち取るものなのだよ。
七尾百合子
いいのかなあ。
馬場このみ
引っかかったわね!それはダミーよ!
高山紗代子
!!
七尾百合子
このみさん!どこから一体声が!?
高山紗代子
外だ!百合子くん。
七尾百合子
窓の外!ここは三階なのに!ガラガラ
馬場このみ
ふっふっふ……。表からだと絶対入れてもらえないと思ってたから。ブラーン
七尾百合子
ああ、木を登って。でもそこからどうやって入ってくる
高山紗代子
ガラガラピシャンガチャッシャー
七尾百合子
うわあカーテンまで。
高山紗代子
気にする事は無い。ただのてるてる坊主さ。
七尾百合子
入れてあげましょうよ。
高山紗代子
……
馬場このみ
いやあー。血止まるかと思った。今暇?
高山紗代子
私かい?あいにく今私は日課の瞑想の真っ最中なんだ。また今度にしてくれると……
馬場このみ
百合子ちゃーん。部長さん借りてくわね。
七尾百合子
いってらっしゃーい。
高山紗代子
百合子くんの前でさえ話せないような、そんな大事な用があるのかい?
馬場このみ
最近ね、あなたの行くところに例の怪盗がいる事。多くない?前から思ってたけど……
高山紗代子
先の某テーマパークの事が決め手かい?確かあれはあっちも予想外だったと聞いたが。
馬場このみ
捕まえた実行犯はそうだったかもね。でも黒幕はそうでもないかもしれないわよ。
高山紗代子
……私は時間が余って無いんだ。言いたい事があるなら簡潔に言ってくれ。
高山紗代子
まあ、私の居場所が誰が知っていようが何も問題はないと思うが。
馬場このみ
最近になって、他にこういう事増えてない?あなたの周りにいつも事件。
馬場このみ
あなたの情報。どこかから漏れてるんじゃないの?それも、とっても近いところから。
高山紗代子
そういう存在が近くに居たとして。私が気づかないとでも?
高山紗代子
……いや、それは断言出来ないね。私は、甘いから。
馬場このみ
……忠告に来ただけだから。何かあったら、大人を頼りなさいね。莉緒以外ね。
七尾百合子
……
七尾百合子
………まさか。
(台詞数: 50)