紗代子と沙代子〜第4話〜
BGM
ENERGY_RMX
脚本家
nmcA
投稿日時
2016-12-23 17:15:50

脚本家コメント
合言葉は……
タカヤマサヨコは二人いる。
全10話構成予定(プロローグ、エピローグ除く)の第4話です。
毎日更新していきます。
紗代子のセリフ→「」
沙代子のセリフ→『』
となっています。
これまでの話は下段もっと見るからどうぞ。

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高山紗代子
『百合子、振りが遅れてる!』
七尾百合子
は、はい!
高山紗代子
「でも、表情はとってもいいよ!」
七尾百合子
は、はい!
福田のり子
気合入ってるねぇ、海美のとこのユニット。何かあったの?
福田のり子
……ああ、そういえば。オーディションで連敗続きだったね。それで特訓を。
高山紗代子
『頭がぶれてる!視線を落とさないで!』「動きのキレはよくなったよ!」
高山紗代子
「声が出てる!いい感じだよ!」『歌に集中しすぎ、指先を気にして!』
七尾百合子
はい!!
福田のり子
……ちょっと気付いたことあるんだけどさ。聞いてもらえる、海美?
高山紗代子
『ターンが遅れてる!笑顔も絶やさず!』
福田のり子
沙代子が注意して、
高山紗代子
「うん!全体のバランスが取れてきたよ!もう一息!」
福田のり子
紗代子が褒める。
福田のり子
……分かりやすいぐらいの飴と鞭な関係だなぁと思って。……え?飴と鞭知らない?
高山紗代子
「よし!ここで一息入れない?」『そうだね。百合子、休憩にしよう』
七尾百合子
は、はひ……
福田のり子
おつかれ、百合子。はい、タオル使って。
高山紗代子
「海美、百合子が休憩しているい間に私たちのレッスンに付き合ってくれない?」
高山紗代子
『バースデーライブでの細かい動きを確認したいの』
七尾百合子
はぁ、はぁ、紗代子さんも…沙代子さんも…凄い…ですね……はぁ、はぁ
福田のり子
紗代子は特訓の鬼だからね。ついていくのが大変でしょ。はい、水。
七尾百合子
でも、いいですね。今までだと紗代子さんはちょっと遠慮しながら指導してたので。
七尾百合子
でも、今日は良いところと悪いところ、はっきり言ってもらえて、とてもやりやすいです!
福田のり子
そっか……
高山紗代子
「どうかな、ブレてない?」
高山紗代子
『少し手の入り方を変えたんだけど、どうかな?』
七尾百合子
……実は、ここ最近のオーディションの結果、一番気にしているの、紗代子さんなんです。
福田のり子
そうだろうね。リーダーだし。いや、紗代子ならリーダーじゃなくても気にするか。
七尾百合子
もっとしっかりしていれば、もっと自信持って動ければって。……当日ミスしたのは私なのに。
高山紗代子
「沙代子ちゃん、その手の入れ方良いよ」
高山紗代子
『そこのターン、紗代子ちゃんならもっと鋭くできるはずだよ!』
七尾百合子
……私、いってきますね。
福田のり子
……休まなくて大丈夫?
七尾百合子
大丈夫です!私だってユニットの1人なんですから!
福田のり子
無理しちゃダメだよ。昨日も自主レッスンやってたんでしょ?
七尾百合子
……バレてましたか。
福田のり子
そういうの、私ならともかく紗代子には正直に言ったほうがいいよ。
七尾百合子
……そうですね。いってきます!
福田のり子
……
福田のり子
……2人になったのは悪いことじゃないのかもね。
高山紗代子
『紗代子ちゃん、キレが落ちてる!根性出して!』
高山紗代子
「わ、わかってるけど……う、うわぁ!?」
福田のり子
ま、2人にちょっと差があるみたいだけど。同じ人間から分かれたはずなのにね。
福田のり子
\バタン!!/
福田のり子
どうしたの、桃子?隣でレッスンしていたんじゃ……
福田のり子
……
福田のり子
ええっ!育が倒れた!?

(台詞数: 48)