馬場このみ
つまりね、モミの木って言うほど揉めないのよ。当たり前よね木だもの。
七尾百合子
この人酔ってますか?
高山紗代子
ここにはソフトドリンクしかないよ。
馬場このみ
重曹の水割りよ。
七尾百合子
炭酸水?
馬場このみ
あ、しょうが汁も入れてたわ。
七尾百合子
分かった!ジンジャーエールだ!QED!
高山紗代子
ここのお茶は美味しいね。
七尾百合子
なんか場違いな気がするんですけど。
馬場このみ
私みたいに堂々としてれば浮かないわよ。
七尾百合子
この三人の中では確実に浮いてますけどね。
馬場このみ
覆面ミニスカポリスだから浮いてる位がちょうどいいの!
七尾百合子
部長、この人ほんとに覆面ミニポリスなんですか?
馬場このみ
ミニポリス?
高山紗代子
……彼女は優秀な警察官だったんだが、ある日薬を飲まされてしまってね。
七尾百合子
それどっちかって言うと探偵っぽいですね。
馬場このみ
これでもこの道長いのよ!じゃなきゃこんな現場一人で任せられないでしょ!
七尾百合子
そうなんですか?
高山紗代子
彼女は短期小学校卒業後、すぐ警察官になったからね。
馬場このみ
誰が短小卒よ!普通に薔薇色のキャンパスライフたっぷり5年過ごしたわよ!
七尾百合子
キャンパスライフ?
高山紗代子
彼女の国では保育器のことをキャンパスと呼ぶんだよ。
七尾百合子
わりとたっぷり入ってましたね。
馬場このみ
私を弄る語彙凄いわね。あっぱれだわ。
高山紗代子
いつ騙されても良いようにたくさん用意していたからね。
七尾百合子
部長って稀に変ですよね。
馬場このみ
それで、こんな優雅に過ごしていて大丈夫なんでしょうね!
馬場このみ
犯行予告まであんまり時間無いのよ?
七尾百合子
やっと本題だ。結局どういう話なんですか?
馬場このみ
また紗代子ちゃんご指名の挑戦状が届いたのよ。
高山紗代子
あのセンスの無い小悪党からね、警察経由の話はだいたいそうなんだよ。
七尾百合子
センスの無い小悪党?
馬場このみ
いま旬真っ盛りの大怪盗「ハリネズミ虚無僧」さんよ。
七尾百合子
……
七尾百合子
センスの無い小悪党!
七尾百合子
ラジオネームっぽいですね。
高山紗代子
最近付け狙われてるんだよ。名前もセンスが無ければやり方もそうさ。
高山紗代子
彼は勝つ試合しかしないんだよ。そして今回の資料を見るとおそらく。
高山紗代子
盗まれてるんじゃないかな。ずっと前にね。
馬場このみ
……Really?
七尾百合子
え!なんか知らないけど、じゃあ何でここまで着いてきた上にこんなゆっくりしてるんです!?
高山紗代子
タダでお茶が飲めると思って。百合子君は普通に道連れだよ。
馬場このみ
ちょっと!そんな簡単に住む問題じゃないわよ!はいだめでしたーって言って怒られるのは……!
馬場このみ
私じゃないからいっか。はー肩の荷降りたーのものもー。
七尾百合子
……なんか釈然としないなあ。
高山紗代子
どうしようもないだろう?推理はただの技術であれば、探偵はただのシステムなんだよ。
高山紗代子
それで勝手に黒星をつけられるんだ。全く不愉快だろう?
高山紗代子
こちらも少しくらい横柄にならないと気が済まないじゃないか。
馬場このみ
そうよそうよ!どうせ経費で落ちるんだから皆飲みなさい!私の事は気にしないで。
馬場このみ
いざとなったらいつも通り何も知らない幼児のフリして逃れるから。
(台詞数: 50)