七尾百合子
こんにちは!ワトソン諸君!
横山奈緒
それはええから。で、百合子には分かるんか、なんで紗代子が二人に分かれてもうたか。
七尾百合子
分かりません!
横山奈緒
(新手のコントか漫才やろか……)
七尾百合子
謎を解くには手がかりを一つずつ積み上げていく必要があります。
七尾百合子
というわけで、紗代子さんと沙代子さん、いくつか質問をいいですか?
高山紗代子
「いいよ」『いいけど、私からもあとで質問させて』
横山奈緒
しっかし、同じ顔の人間が同じ声で話しとるっちゅうんは、なんや変な感じがするな。
七尾百合子
真美ちゃんや亜美ちゃんだと変な感じはしないんですけどね。
高山紗代子
『それで百合子?質問は?』
七尾百合子
ああ、すみません。では、今朝の行動からいいですか?
高山紗代子
「いつもどおり7時に家を出て、電車で事務所に来たけど。あ、携帯電話がないのは言ったよね」
高山紗代子
『私も7時に家を出たわ。ただ、向かったのはレッスンスタジオだけど』
七尾百合子
なるほど。つまり家を出てから電車に乗るまでの間に二人は分かれたのかもしれませんね。
横山奈緒
紗代子たちの家から駅まではどれくらいかかるん?
高山紗代子
「10分くらいかな」『そうだね』
七尾百合子
誘拐して元の場所に帰すには時間が短すぎる。……ということは、ロズウェルは関係ない?
横山奈緒
きっと、モルダーもいらへんで。でも、なんで2人は別の場所へ行ったんやろな。
高山紗代子
『元々は、事務所集合だったんです。でも、百合子が昨晩にレッスンスタジオ集合にしたいって』
高山紗代子
「え?その話、聞いてないけど」
七尾百合子
私が紗代子さんと海美さんにメールしたのは夜9時!紗代子さんはそのあとの記憶はありますか?
高山紗代子
「もちろん!あ、あれ……?」
七尾百合子
ふっふっふ、どうやら謎が解けてしまったようですね!
七尾百合子
名探偵!推理完了です!
高山紗代子
『話の腰を折って悪いけど、私が集合場所の変更を知っていたのは携帯を持ってたからだよ?』
横山奈緒
そういや、携帯は沙代子しか持ってへんかったな。ちなみに、沙代子の昨晩の記憶は。
高山紗代子
『……曖昧だね。って、百合子、聞いてるの?』
七尾百合子
なぜ紗代子さんに記憶がないのか。それは紗代子さんの家の近くの神社が原因。そこは異世界への…
横山奈緒
おーい、百合子ー、帰ってこーい。
七尾百合子
実は二人は小さい頃に出会ってて困っている友人を助けるために掟を破って、でもPはそれを阻止…
横山奈緒
……あかんな、杏奈、いつもの頼む。
七尾百合子
そして古代ブードゥーの……って、きゃあっ!杏奈ちゃん!?お腹はつまんじゃダメ!
横山奈緒
念のため聞いておくけど、紗代子ん家の近くに神社はあるんか?
高山紗代子
「帰り道にあるけど、今朝も普通だったよ」『昨晩も同じね。質問はもういいの、百合子?』
七尾百合子
え?あ、はい。だ、大丈夫です。すみません、力になれなくて。
高山紗代子
「いいんだよ。こんなこと、すぐに分かるわけないでしょ?」
横山奈緒
それもそうやな。バースデーライブも今日やるわけやないし、明日にでも分かればええ。
七尾百合子
分かりました!名探偵七尾百合子、7つの尾を持つ脳細胞すべてを使ってこの謎に取り組みます!
横山奈緒
……おー、きばりやー
高山紗代子
『それじゃあ、私から質問していい、百合子?』
七尾百合子
そういえば、私に聞きたいことがあるって言ってましたね。昨日、読んだ本の感想ですか?
高山紗代子
『なんで集合時間に遅れたの?』
七尾百合子
えっ?……あっ!?
横山奈緒
そういや、レッスンスタジオにも事務所にもおらんかったな。さっき着いたんか?
七尾百合子
す、すみません、え、えーっと、そのー……
高山紗代子
『まさか……』「まぁまぁ、沙代子ちゃん、レッスンはこの後やればいいし。ここは私に任せて」
七尾百合子
さ、紗代子さん!!
高山紗代子
「杏奈ちゃん……GO!!」
七尾百合子
きゃああああ!!!
横山奈緒
……紗代子も沙代子も怒らせんほうがええな。
(台詞数: 50)