七尾百合子
あ、もしもし?昴さんですか?
永吉昴
この電話は、現在オレにしか使われておりません。
七尾百合子
ツッコまないといけないようなセリフを第一声に選ばないでください。
永吉昴
こんばんは百合子!今から百合子にサプライズするね!ほらびっくりしただろ!?
七尾百合子
……なんか眠れなくて。ほら、とうとう明日じゃないですか。
永吉昴
あ、日曜日が?わかるわかる!楽しみだよね!
七尾百合子
いやその齢にして腕白が過ぎますよ!
永吉昴
ノストラダムスの大予言でしょ?
七尾百合子
いやそんな頻繁に世界終わりませんよ。
永吉昴
毎週日曜日はノストラダムスデー!
七尾百合子
そんな頻繁に世界終わりませんよ!!
七尾百合子
っていうか日曜日に終わってるなら来週終われないでしょ!
永吉昴
……そっか。終ってるものは終われへん。続いているから終わるんや。
永吉昴
人が終わりを心配してしまうのは……まだ終わってない証拠なんだ……!
七尾百合子
………
永吉昴
……
七尾百合子
……もしもし?聞こえてますか。
永吉昴
スピーカーにしてるから家族全員で聞いてる!
七尾百合子
いきなり気まずい!
永吉昴
冗談!
七尾百合子
明日大事なライブがありますよね!それでなんか緊張してしまって夜なのに眠れませんよね!
永吉昴
あ、心配には及ばないぜ!オレの地域はまだ昼前やからな!
七尾百合子
一瞬信じてしまうほどの朗らかさ!
七尾百合子
まあでもあれですよね。昴さんも意外と緊張してて、それを誤魔化すためにそう振る舞ってると。
永吉昴
いきなり話し進めじゃん。さてはセリフ数を気にし出したとか。
七尾百合子
と言うわけで、眠れない昴さんとお話でもしようかなーと思って推参しました。
永吉昴
なるほど!わかったやで!
七尾百合子
あんまり関わりたくないボケだからスルーしてたけどその下手な関西弁なんなんですか!
永吉昴
おーっとごめんごめん。つい母星語が。
七尾百合子
昴さんの出身ってどこでしたっけ。
永吉昴
パタゴニア。
七尾百合子
あ、それなら逆にめちゃくちゃ上手い関西弁!よく努力しましたね!
永吉昴
ちなみにパタゴニアは今昼前!
七尾百合子
なるほど!さっきのが伏線になっているんですね!
七尾百合子
何もうまくないですよ。
永吉昴
え?ごめんちょっと聞き取れなかった。大きな声で言ってもらって良い?
七尾百合子
いきなり環境変わり過ぎじゃないですか?さっきまで何もなかったのに。
永吉昴
ごめん歩きながら電話する癖が高じて見知らぬ土地に流れ着いちゃった。
七尾百合子
そのネタ随分前にあずささんがやってましたよ。外なんですか?周りに何が見えます?
永吉昴
空気。
七尾百合子
大気圏内なんですね。ホッ
永吉昴
あ、今の無し!ホントは追いかけてる夢しか見えない!
七尾百合子
そう言うのだめですよ!ボケは一期一会、その時に思いついたものしか認めません!
七尾百合子
っていうかホントにどこにいるんですか!
七尾百合子
あ、そういえば今思い出したけど空気が見えるのも結構おかしい!
永吉昴
九十九合子。
七尾百合子
減らさないでください。
永吉昴
窓開けてみて!
七尾百合子
……
七尾百合子
……サプライズだ。
(台詞数: 50)