七尾百合子が語る三国志・復刻版
BGM
空想文学少女
脚本家
平沢ヒラリー
投稿日時
2016-11-25 02:13:56

脚本家コメント
久しぶりに三国志の話で盛り上がったので。千鶴さんは麋竺とか孫乾だろうが簡雍の挙兵エピソードがなんか似合ってたので書いてみました

コメントを残す
木下ひなた
我ら3人共に生き死を同じくせん。閻魔大王よご笑覧あれ、誓い違いし時は地獄に落とされん事を!
木下ひなた
さあ2人とも。力を合わせて漢王朝の為に頑張ろうねえ。早速義勇軍を率いて戦場に…
二階堂千鶴
ちょっとちょっと!
木下ひなた
ありゃ憲和じゃないかい。どうしたんかね?
二階堂千鶴
どうした、じゃありませんわよ。あなた方、そんな格好で戦場に向かうおつもりですの?
木下ひなた
え、何かまずい事でもあんのかい?
二階堂千鶴
ろくに武具も持ってないじゃありませんの。それに戦場はずっと先ですわ、歩いて行くおつもり?
木下ひなた
あたしはほれ、おばあちゃんから剣貰ったよぉ。それに後の2人も。
二階堂千鶴
あなた達だけ揃っても仕方ないですわよ、他の兵達の分は?
木下ひなた
義勇軍だしよ、どっかの誰かがくれたりするもんじゃないのかい?
二階堂千鶴
この御時世、そんなお人良しがどこにいますの!
二階堂千鶴
雲さん、あなたが付いてて何やってますの。益徳、もやし炒めだけじゃ戦は乗り切れませんわよ?
木下ひなた
はあ、弱ったねえ。あたしら所詮百姓とならず者だしよ、商人にコネなんてねえし…(チラッ)
二階堂千鶴
な、何ですのその目は。言っておきますけどね、わたくしは義勇軍なんて真っ平御免ですわ…
木下ひなた
商人にコネがあって、勘定が得意な人がいたら大助かりなんだけどねえ…(チラッチラッ)
二階堂千鶴
わ、わたくしは武芸の心得もありませんもの。それにコネと呼べる程の物もありませんし…
木下ひなた
このまんまじゃあたし達、戦場で酷い目に合わされちまうかもしれないねえ…
二階堂千鶴
…あ~もう。分かりましたわ!この簡雍、せいぜいお役に立ってみせますわよ!
七尾百合子
…華やかな武将だけでは、国は成り立ちません。目立たずとも国の為に行動していた存在、文官。
七尾百合子
内政や外交などを担っていた公務員や政治家等のような彼らがいてこそ、国は成り立つのです。
七尾百合子
簡雍は劉備の旗揚げ時から仕えた文官です。目立つ活躍は無いものの、常に劉備と行動を共にし…
二階堂千鶴
ちょっとちょっと!納得いきませんわよ。何ですの、目立たない存在って。
二階堂千鶴
セレブなわたくしなら、もっと華やかでゴージャスな役がふさわしいのではなくて?
七尾百合子
千鶴さんはお世話役って立ち位置がぴったりだと思うんですけど…
二階堂千鶴
お断りします!もっとゴージャスな目立つ活躍が出来る武将を考えてくださいまし!
七尾百合子
…いいんですか?
二階堂千鶴
え?
木下ひなた
そっかあ。千鶴さん、あたし達に付いてきてくれないのかい。寂しいねえ。
二階堂千鶴
う。い、いやここは心を鬼にしませんと。ひなたの為にもならない…
木下ひなた
はあ。あたし、千鶴さんと一緒が良かったんだけどねえ。やよいちゃんだって寂しがるべなあ…
二階堂千鶴
…た、たまにはセレブもいぶし銀の活躍を致しませんとね。おーっほっほ…ゲホゴホッ。
七尾百合子
補足ですけど、実際の簡雍はもっとちゃらんぽらんでいい加減な人となりだったそうです。
七尾百合子
とはいえそれに輪をかけていい加減な性格だった劉備とはすごく気があったと。
七尾百合子
当初は挙兵の手伝いをしていただけなのに、いつの間にか軍付の文官になっていたらしいですね…
二階堂千鶴
この憲和が来たからにはもう大丈夫ですわ。玄徳?しっかり戦うのですわよ?
木下ひなた
ありがとうねえ。ほんと、憲和は(ちょろいから)助かるよぉ!

(台詞数: 36)