七尾百合子
冬は思い出の季節です。
七尾百合子
冬の空気は冷たくて、どこか懐かしさを覚えませんか?
七尾百合子
高かった垣根、地を這う枯葉、マフラーに首を預けて10歩離れて歩いた帰り道。
七尾百合子
昔の情景をふと思い出してしまうそんな季節。
七尾百合子
ほら、耳をすませてください。木枯らしに混じって冬の足音が聞こえてきます。
七尾百合子
そして、その足音と一緒に色んな方の思い出が聞こえてきませんか?
七尾百合子
『あの時の約束、覚えてくれているかな……』
七尾百合子
『結局、マフラー渡せなかったのよねぇ』
七尾百合子
『あん時は雪で真っ白だったべさ』
七尾百合子
『あっちも冬だよな。みんな元気でやってるかな……』
七尾百合子
冬は物語の季節です。
七尾百合子
あなたは今どこにいますか?
七尾百合子
放課後の教室?ボールの転がった体育館?電車が去った後のプラットフォーム?
七尾百合子
どこにいたとしても、ぜひ想像してみてください。
七尾百合子
あなたは自宅にいます。部屋の中には大きなコタツにフカフカクッション、山盛りミカン。
七尾百合子
クッションに身体を預けたあなたの目の前に積まれているのは沢山の本です。
七尾百合子
冬は出会いの季節です。
七尾百合子
本には沢山の出来事が詰まっています。
七尾百合子
そして、冬の街は思い出で溢れています。
七尾百合子
外で拾い直した思い出を持って、
七尾百合子
家のコタツで本を開いてください。
七尾百合子
きっと今までとは違った新しい世界に出会えます。
七尾百合子
冬は私の季節です。
七尾百合子
そして、冬はあなたの季節です。
七尾百合子
外で拾った思い出と
七尾百合子
本で拾った感動で
七尾百合子
新しい世界を作りませんか?
七尾百合子
誰が主役だっていい。誰がヒロインだっていい。
七尾百合子
豚が空を飛んだっていい。子猫と子犬が大騒ぎしたっていい。
七尾百合子
だって、あなたの物語なんだから。
七尾百合子
誰かに見せなくたっていいんです。そっと鍵付きの抽斗に仕舞ってもいいんです。
七尾百合子
だけど、誰かに読んでもらいたいなって思ったら
七尾百合子
私がここで待っています。
七尾百合子
冬は私の季節です。
七尾百合子
冬はあなたの季節です。
七尾百合子
私と一緒に
七尾百合子
創造と空想の世界へ
七尾百合子
浸ってみませんか?
七尾百合子
作っていきませんか?
(台詞数: 39)