大神環
う…うぅん……
北沢志保
……き…たまき……
大神環
ん……あれ…ここは…(ゴシゴシ)
北沢志保
ようやくお目覚めのようね。
大神環
シホール…?どうしてここに…
北沢志保
何寝ぼけたこと言ってるの?私は志保よ。
大神環
しほ…?ということはたまき、元の世界に戻ってきたんだ…。
北沢志保
あらあら、まだ寝坊助さんなのね環は。
北沢志保
それともこの絵本を読んだ影響かしら?
大神環
絵本?
北沢志保
そうよ。環のそばに置いてあったこの絵本よ。
北沢志保
私も初めて読んだけどすっごくいい絵本だったわ。
北沢志保
それに…なんだか私達に似ているような気がしたのよ。
大神環
しほ!ちょっとそれたまきにも読ませて!
北沢志保
いいわよ。はい、どうぞ。
大神環
(ペラ…ペラ…)………。
大神環
(ペラ…ペラ…)あ…これって…
北沢志保
どう?なかなかいい絵本でしょ。環も気に入ったかな?
大神環
そっかぁ…ルリ…たまきのあげたキーホルダーをずっとつけてくれてるんだ…。
大神環
それに、みんなとも楽しそうにして…(ポロ…)
北沢志保
環!?どうしたの急に泣いたりして…
大神環
えっ?たまき、泣いてなんか…(ポロポロ)
大神環
あれ?どうして涙が出てるんだろう…。
北沢志保
きっと絵本のお話に感情移入しちゃったのね。大丈夫よ、私もよくあるから。
北沢志保
はい、ハンカチ。これで涙を拭いて。
大神環
ありがとうしほ。(フキフキ)
大神環
ねぇしほ、たまきこの本を借りていってもいいかな?
北沢志保
ここは図書館なんだし借りていっても大丈夫よ。
大神環
そっかぁ。くふふ♪この絵本、ゆりこにでも読んでもらおうかな。
北沢志保
百合子さんなら喜んで読んでくれると思うわ。
北沢志保
さ、目的は果たしたし…帰りましょうか。
大神環
うん!
大神環
しほ、手を繋いでもいい?
北沢志保
どうしたの急に?
大神環
今日は手を繋いで一緒に帰りたい気分なの。ダメ?
北沢志保
ふふっ。いいわよ。はい。(スッ)
大神環
くふふ、ありがとう。(ギュッ)
大神環
(ルリ…たまき達、離れ離れになっちゃったけど一緒に過ごした時間は忘れないよ。)
大神環
(だから…また一緒に遊ぼうね!)
七尾百合子
『……うん。また一緒に遊ぼうね。』
大神環
!?
北沢志保
どうしたの?
大神環
今、誰かの声が聞こえたような…
北沢志保
私は聞こえなかったけど…気のせいじゃないかしら?
大神環
そうかな…?
大神環
もしかしたら絵本から声がしたのかも…。
北沢志保
ふふっ、そうだといいわね。
七尾百合子
(………。)
七尾百合子
『環ちゃん。今までありがとう。楽しかったよ。』
七尾百合子
『また会おうね♪』
(台詞数: 50)