七尾百合子
【前回、まさかの私の親が読書コンビと言う運命的な組み合わせだった】
七尾百合子
【私は素晴らしい他なく、ここから私達の本格的な生活が始まると感じたのでした!】
七尾百合子
と、まぁこんな感じで今は嬉しさが最高潮ですが、仕事とかは至って普通でしたね。
七尾百合子
家族だから一緒に仕事が出来るかと思ってましたが、そこまで優しくなかったか〜…
七尾百合子
…あ、すいませんプロデューサーさん!お話の最中に余所見をしてしまって!えと、何でしたっけ?
七尾百合子
【夜】はぁ…こんな浮かれた気持ちじゃ娘役失格になりそうで怖いよ〜…
七尾百合子
…しかも今日は仕事が夜遅くまでやったから、帰りが心配になってきた。
七尾百合子
女の子一人で夜道歩くにはいけないって本でも言ってるし…帰りどうしよう…?
七尾百合子
一希「…百合子、ここにいたのか?」
七尾百合子
ふえええ!?か、一希さん!?
七尾百合子
一希「よかった…おれもここでレッスンしていたから、偶然見つかった」
七尾百合子
一希「…じゃあ、帰ろうか」
七尾百合子
…はい!
七尾百合子
【自宅】文香「お帰りなさい…かなり、遅めの時間でしたね?」
七尾百合子
すみません文香さん、今日はちょっとハードでして…一希さんと一緒でしたからいいですが…
七尾百合子
一希「…夕食、作ってくれたのか?…ありがとう」
七尾百合子
文香「はい…口に合うかどうかは、私だけでは把握しきれませんので…」
七尾百合子
そんなことありません!女性が作る料理はどれも美味しいですよ!自信を持ってください!
七尾百合子
【数分後】一希&文香「……………」
七尾百合子
…(えっと、食事も終えて、風呂も終えて、もうすることがないので、黙々と読書中です)
七尾百合子
(会話でもしたいのですが、二人の機嫌を損ねてしまう可能性も有り得ますので…でも…)
七尾百合子
あ、あの、二人とも!せっかくの家族になれたのですから、もっと話し合ったりしませんか!?
七尾百合子
文香「百合子さん…すみません…私、私から話すことが苦手でして…夫婦なると尚更…」
七尾百合子
一希「…おれも、文香と同感だ。それ以前に親としての振る舞いもまだ理解できていない…」
七尾百合子
あちゃぁ…確か前回は二十歳以上が親で、小学生が子役でしたから…でもこの組み合わせは…
七尾百合子
文香さんと一希さんはまだ20すら経っていない年…納得です。
七尾百合子
一希「だが、こうした組み合わせにした真相はあるはずだ。それを知るためにも挫けたくない」
七尾百合子
一希「だから、まずはこの企画で家族とはどんなものか、お互い話し合おう」
七尾百合子
文香「…そうですね。お互い文学に通じ合うもの同士ですから、本で色々吸収するのもいいですね」
七尾百合子
そうです!それに最も大事なのは笑顔ですよ!暗い家族では成り立ちません!
七尾百合子
文香「笑顔…忘れていました。何事も笑顔が大切ですね…」
七尾百合子
と言いつつも、私も正直、話すのが苦手で…皆さんのように何かに身を隠すような人物ですから。
七尾百合子
文香「今こそその殻を…破る時ですね。精進しましょう」
七尾百合子
一希「…あぁ、一から挑むのもいいことだな」
七尾百合子
文香「…!一希さんを見て思ったのですが、何と言えば良いのでしょう…?」
七尾百合子
文香「趣味が輝子さんと…見た目が小梅さんに少し似ていますね…」
七尾百合子
一希「…何を言い出すかと思ったらそれか。…確かに…みんなによく言われる。強ち間違いはない」
七尾百合子
一希「一緒に仕事した時も…二人に驚かされた。特に小梅には、兄妹かと思われたな」
七尾百合子
え!?一希さんは以前もこの番組に!?
七尾百合子
一希「いや…ハロウィンコラボイベントの時だったか…?」
七尾百合子
文香「…ふふ、僅かな会話なのに…楽しい気持ちが沸々と湧いてきましたね…」
七尾百合子
そうですね!お互いの息を合わせることが家族なんです!本でも書いてありましたよ!
七尾百合子
後、えっと…凄く言いづらいのですが…お二人の事を…オトウサントオカアサンッテ…
七尾百合子
一希「…どうした百合子?」
七尾百合子
文香「…今はそっとしてあげましょう…あ、あ…あな…いえ、一希さん…」
七尾百合子
一希「…?」
七尾百合子
(言いづらいよ言いづらいよ言いづらいよ〜〜〜〜〜〜!でも頑張らないと〜〜〜〜!)
(台詞数: 47)