高山紗代子
今日は、極上の謎に出会える気がするね。
七尾百合子
……
高山紗代子
……
七尾百合子
紗代子さん!
高山紗代子
……
七尾百合子
あれ?紗代子さん?
高山紗代子
……
七尾百合子
……
七尾百合子
部長。
高山紗代子
おや百合子君、いたんだね。気づかなかったよ。こんにちは。
七尾百合子
あ、こんにちは。
七尾百合子
あ、こんにちは。じゃなくて!一々暗号で呼び出すのやめて下さい!
高山紗代子
謎というものは、考えるのも解くのも高尚な事だと思わないかい?
七尾百合子
っていうか、私はこんな怪しい部活に入部するつもりはありませんって昨日言ったじゃないですか。
高山紗代子
君はよく昨日の話をするね。物覚えが良いのは大切な素質だ。
七尾百合子
うわ全然聞いてない。というか、この部活って他に人見ませんけど、
七尾百合子
紗代子さんだけなんですか?それじゃ部として認められないのでは。
高山紗代子
……
七尾百合子
……部長だけなんですか?
高山紗代子
良い質問だね。確かに、この学校は生徒6人以上の所属が無ければ部としては認められない。
高山紗代子
けれど心配には及ばない。ちょうど6人の部員で運営しているよ。
七尾百合子
え、こんな意義の分からない部活に入る人間が6人も?こわっ。
高山紗代子
部員と言っても、あとの4人は幽霊だけどね。かなり無理言って名前だけ借りたんだ。
七尾百合子
どうしてそこまでして部活に拘るんですか。
七尾百合子
あれ?幽霊は4人?部長と幽霊と、あと一人は?
高山紗代子
……今学期から隣町の学校に転校してね。
七尾百合子
いや5人じゃないですか!
高山紗代子
あんまり自分を卑下するものではないよ?君はこの学校の大切な生徒の一人。
高山紗代子
この部活に入部する資格は十分にあるよ。ちょうど入れ替わりで6人だ。
七尾百合子
それでしつこく勧誘されてたんだ!
高山紗代子
それに。
高山紗代子
私なら君の目的にも、協力してあげられるかもしれないよ。
七尾百合子
……!
七尾百合子
……紗代子さん、それは。
篠宮可憐
あ、あの……
高山紗代子
おっとお客さんだ。百合子君、話はまた今度にしよう。
七尾百合子
お客さん?
篠宮可憐
さっきから扉の前にいたんですけど……お二人がお話しされてるのでタイミングを逃して……
高山紗代子
そうか、それは気を使わせて悪かった。それで、ここは探偵部の部室だが、何の用だろう?
篠宮可憐
探偵部……本当にそんなのがあったなんて……
七尾百合子
全然知られてないじゃないですか。
高山紗代子
有名になると動きづらくなるからね。
篠宮可憐
あ、あの……莉緒先生に相談して……そしたら、ここを紹介されて……
高山紗代子
なるほど、依頼だね。そこにかけたまえ。詳しい話を聞こう。
七尾百合子
待ってください。紗代子さん。私と勝負してください。
高山紗代子
……一体何をだい?
七尾百合子
私がこの人の依頼をあなたより先に達成したら、私はここに入部しません。
高山紗代子
……まだ内容も聞いてないのにせっかちだね。大胆というかなんというか……まあ。
高山紗代子
でも、私にそんな事を言ってきたのは君が初めてだよ。百合子君、君は明日から……
高山紗代子
自分から私を、部長と呼ぶ事になるだろう。
(台詞数: 50)