ミリオン童話「鶴の恩返し」
BGM
創造は始まりの風を連れて
脚本家
CRバルスP@禁酒中
投稿日時
2016-10-01 19:59:18

脚本家コメント
今日でドラマシアター歴1年です。初心に帰って志保と麗花さんにしました。
この1年間に書いた作品は425作品。振り返ると恥ずかしいものもいくつかありますね…。
今後も目指せ500作品で適当に書いていこうと思います。

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七尾百合子
昔々ある所に、山奥に住んでいる一人の娘がいました。
七尾百合子
ある日のこと。娘が山を歩いていると、罠にかかっている一羽の鶴を見つけました。
七尾百合子
鶴を可哀想に思った娘は、罠を解いてあげることにしました。
七尾百合子
娘が罠を外すと、鶴は遠くの空へと飛んで行きました。
七尾百合子
そしてその夜。
北沢志保
ふう…今日も疲れたわね。お風呂から出たら早く寝よう。(カポーン)
北上麗花
こんばんは!(ガララ!)
北沢志保
きゃぁ!?あ、貴女、誰ですか!?堂々とした覗き!?
北上麗花
鶴だよ!
北沢志保
は!?
北上麗花
昼間助けてもらった鶴!もう忘れちゃったの?
北沢志保
いや、それは覚えているけれど…えっ!?鶴!?
北上麗花
うん。貴女に恩返しするために、人間に化けてきたの。えっへん!
北沢志保
は、はぁ…。そんな事もあるのね…。
北上麗花
今夜はたくさん貴女に恩返しするよ。まずは何してほしい?
北沢志保
とりあえずお風呂場から出て行ってください。
七尾百合子
それから、体を温めた娘がお風呂場から上がると、居間から良い匂いが漂ってきました。
北上麗花
晩ご飯作ったよ。自信作だから沢山食べてね。
北沢志保
へぇ、鶴でも料理とかできるんですね。ちなみに、献立は何ですか?
北上麗花
鳥の唐揚げに、鴨鍋に、焼き鳥に、チキンライスだよ。
北沢志保
貴女本当に鶴ですか?
北上麗花
まあまあ、食べて食べて♪
北沢志保
……いただきます。
北沢志保
……美味しいですね。ちょっと…いえ、かなり意外です。
北上麗花
ほんと?良かったぁ。
北上麗花
私も食べて良いかな?お腹空いちゃって。
北沢志保
貴女本当に鶴ですか?
七尾百合子
そして、二人は食事を終えました。
北上麗花
お布団敷いたよー。早く寝よう寝よう♪
北沢志保
何で貴女も寝る気満々なんですか。もう恩返しは済んだでしょう?それに布団も一つしか…。
北上麗花
ううん…まだ夜は長いし…大切な恩返しが残っているの。
北沢志保
えっ…そ、それって…。
北上麗花
(スルスル…)
七尾百合子
時は流れ、次の日の朝。
北沢志保
ふわぁ…昨日は寝不足だから眠いわね…。
北上麗花
おはよう!朝ご飯できてるよ。
北沢志保
何でまだいるんですか?恩返しは昨夜で終わりでしょう。
北上麗花
昨日はその…また恩ができちゃったから…。
北沢志保
……そうですか。
北上麗花
それよりほら。冷めないうちに食べて。おかずは卵焼きと卵スープだよ♪
北沢志保
貴女本当に鶴なんですよね?
北沢志保
まあいいや…いただきます。
北沢志保
…あ。この卵、何だか変わった味がしますね。美味しいのは美味しいのですが。
北沢志保
これ、何の卵ですか?
北上麗花
鶴だよ。
北沢志保
へぇ、鶴……えっ?
北上麗花
産みたてだよ!
北沢志保
産み…たて…?
七尾百合子
こうして娘と鶴は二人仲良く、いつまでも幸せに暮らしましたとさ。
七尾百合子
めでたしめでたし。

(台詞数: 50)