たまきと不思議な絵本の物語 15ページ
BGM
オリジナル声になって
脚本家
れみす
投稿日時
2016-09-24 06:03:27

脚本家コメント
15ページ目「迷子の子狐ちゃん」
      ~たまき日記~
『滝を越えて森の中までやってきたよ。緑が多くて空気も美味しいんだ。でも迷子になっちゃいそう。ルリがね、迷子にならないように印を付けながら歩いてたんだけど、前に歩いてた場所まで戻ってきちゃったんだ。不思議だね。そこでね、迷子になっているカナちゃんを見つけたんだ。どうやらお母さんとはぐれちゃったみたい。だからたまき達でお母さんを一緒に探してあげるんだ。早く見つかるといいね!』
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七尾百合子
また森に入ったね。
大神環
でも今度は深そうな森だね。迷子になっちゃいそう。
七尾百合子
そういう時は…(カキカキ…ギュッギュ)
大神環
何してるの?
七尾百合子
こうやって木に目印を作ってるんだよ。
七尾百合子
もし迷子になっても目印を探せば元の位置に戻れるでしょ。
大神環
なるほど!
七尾百合子
だけどあれだね。ん…う~ん(のびー)
七尾百合子
はぁ…こう自然豊かなこの場所って空気も澄んでいて美味しいね。
七尾百合子
こういう場所で読書をしたら気持ちいいんだろうなぁ。
七尾百合子
環ちゃんも今度一緒に読書してみる?
大神環
たまき。むずかしい本は頭が痛くなっちゃう…。
七尾百合子
あはは、大丈夫だよ。少しずつ読んでいけば頭も痛くなくなるから。
大神環
あれ?ここってさっきも通らなかった?
七尾百合子
そう?同じ景色ばっかりでよくわからないけど…
七尾百合子
嘘…さっき付けた目印がある…。
七尾百合子
もしかして…何かの魔力によって同じ道を歩かされてる?
大神環
「……こ…ひっく…」向こうで何か聞こえる!
七尾百合子
あ、待ってよ環ちゃん!むやみに動いたら危ないよ。
矢吹可奈
ひっく……お母さん……どこにいる?………ぐすん……
矢吹可奈
うわぁああああああんん!!!
大神環
ねぇ?大丈夫?
矢吹可奈
ひっ!に、人間!?
矢吹可奈
に、逃げなきゃ…(ぐぅ~)
矢吹可奈
あぅ…
大神環
お腹すいてるの?(ゴソゴソ)
大神環
はい、たまきのおにぎりあげる。これを食べて元気出して。
矢吹可奈
……貰ってもいいの?
大神環
うん!困ってる子がいたらほっておけないもん。
矢吹可奈
あ、ありがとう…(パクパク)
七尾百合子
環ちゃん…先を急ぎ過ぎだよ…。あれ?この子は?
矢吹可奈
ひぃ!また人間だ!
大神環
大丈夫だよ。この人はルリ。たまきの友達だから安心して。
矢吹可奈
とも…だち?
大神環
うん。友達。
矢吹可奈
怖く…ない?
大神環
怖くないよ。
七尾百合子
ねぇ君?もしかしてお母さんとはぐれちゃったの?
矢吹可奈
うん…森をお散歩してたら…お母さんと離れちゃって…ぐすん…
大神環
ルリ…
七尾百合子
うん、わかってるよ。ねぇ、よかったら私達もお母さんを探すの手伝ってあげるよ。
矢吹可奈
ぐず……ほんとに?
七尾百合子
もちろん!ね、環ちゃん。
大神環
うん。みんなで探せばすぐに見つかるよ。だから泣かないで。
矢吹可奈
(ゴシゴシ)うん…ありがとう。
七尾百合子
私はルリ。こっちは環ちゃん。君の名前は?
矢吹可奈
………カナ。
七尾百合子
カナちゃん。みんなで探せば大丈夫だよ。ほら、手を握って(すっ)
矢吹可奈
うん…(ぎゅっ)
七尾百合子
さてと、まずはこの辺から探してみよっか。

(台詞数: 50)