七尾百合子
上流の方まで来たけど…
七尾百合子
(ドドドドド)滝があって進めないね。
七尾百合子
周りは絶壁だし、もしかしてうみみさんはここを登ってったのかな?
七尾百合子
どうする環ちゃん?
七尾百合子
……環ちゃん?
北上麗花
うぅ……。
七尾百合子
!?どうしたのその人?
大神環
そこで倒れてるのを見つけたんだ。どうしたらいいのかわかんなくて…。
七尾百合子
怪我でもしてるのかな?
大神環
ねぇルリ、この人を助けてあげられないかな?
七尾百合子
う~ん……そうだね、薬草があれば何とかなるかな。
大神環
やくそう?
七尾百合子
うん。この辺りは川も流れてるし、近くを探したら多分見つかると思うよ。
大神環
でもたまき、草何て見ても全然わかんないよ。
七尾百合子
そういう時は私に任せて!本で読んだことあるから知識はあるんだ。
七尾百合子
…今薬草を探してきますからもう少し待っててくださいね。
北上麗花
………。
大神環
薬草ってすぐに見つかるものなの?
七尾百合子
そうだね。珍しいものじゃないからすぐ見つかると思うよ。
七尾百合子
ほら、あそこにある草が薬草だよ。
大神環
おおー!もう見つかったんだ。これであの人も助けられるね。
七尾百合子
でも数が足りないかな?もう少し探してみようか。
大神環
……ルリー?これは?
七尾百合子
えっと…それは解毒草だね。
大神環
こっちは?
七尾百合子
それは毒草だよ。食べたら毒になっちゃうから気を付けてね。
大神環
むぅ、たまきにはどれも同じに見えるなぁ。
七尾百合子
あはは、あんまり知らない人からしたらどれも同じに見えるかもしれないね。
七尾百合子
でもね、同じように見えてもそれぞれに特徴があるからそれを見抜けたらすぐにわかるもんだよ。
大神環
なんだかたまき達みたいだね。
七尾百合子
どうしてそう思ったの?
大神環
だってたまきはたまきだし、ルリはルリでしょ。草のようにそれぞれ特徴があるからそう思ったの。
七尾百合子
環ちゃんらしい考えだね。
七尾百合子
っと、これぐらいで十分かな。あの人のところに戻ろうか。
北上麗花
……うぅ…
七尾百合子
環ちゃん。この薬草を飲ませてあげて。
大神環
うん。
北上麗花
(ゴクン)………。
北上麗花
にっがああああああああい!!
七尾百合子
やったね!薬草が効いたみたいだよ。
北上麗花
やったねじゃないよー!もう。こんな苦いの飲ませてどうするつもりなの?(ぷんすか)
七尾百合子
どうするつもりって……倒れてたあなたを助けようとして…。
北上麗花
私、別に怪我とか何もしてないよ。
七尾百合子
それじゃあどうして蹲ってたりしてたんですか?
北上麗花
えっとね。怪我をして飛べなくなってしまった鳥さんごっこをしてたの。結構楽しいよ♪
大神環
楽しいの!?たまきもやってみたい!
七尾百合子
絶対楽しくないから環ちゃんはやらないで!
七尾百合子
はぁ…なんだか変な人に関わっちゃったなぁ…。
七尾百合子
でもよかった。大きな怪我とか無くて安心したかな。
(台詞数: 49)