真壁瑞希
七尾さん。今日から貴女には「ゆりこ」として、お客様のお相手をしてもらいます。
真壁瑞希
緊張するとは思いますが、お客様はピュアな方ばかり。リラックスしてお話してくださいね。
七尾百合子
は、はい!ががが頑張ります!
真壁瑞希
…………。では、ゆりこさん。まずはお客様を出迎えるところからやってみましょうか。
七尾百合子
わっ、わかりました!
七尾百合子
(うわー、緊張してきた…ううん、落ち着くの!落ち着くのよ!落ち着いて私!)
七尾百合子
(…あれ?あ、頭が真っ白に…さ、最初なんて言うんだっけ?)
矢吹可奈
こんばんはー。(カランコロン)
七尾百合子
おっ、おじゃりもうせ!!
矢吹可奈
なんぞ!?
真壁瑞希
ご来店ありがとうございます…すみません、今日から新人が入っておりまして。
矢吹可奈
あー、確かに見ない子ですね。私、矢吹可奈っていいます。よろしくね。
七尾百合子
わたっ、私は、ゆゆゆゆりこって言います!よろしくお願いします!
真壁瑞希
ゆりこさん、リラックスリラックス。
真壁瑞希
それでは、矢吹さんはあちらの席でお待ちください。
矢吹可奈
はーい。
七尾百合子
……み、ミズキさん!私、もう…もう!
真壁瑞希
落ち着いてください。まだ始まったばかりです。このまま接客してきてください。
真壁瑞希
幸い、矢吹さんはとても気の良い方です。初めての相手にはちょうど良いでしょう。
七尾百合子
…わかりました。行ってきます。
七尾百合子
あのー…ゆりこです…よろしくお願いします…。
矢吹可奈
あっ、さっきの子だ。よろしくね。
七尾百合子
そそそれでは…えっと…そうだ!何か飲みますか!?飲みますよね!?
矢吹可奈
あはは…じゃあオレンジジュースで。貴女も適当にどうぞ。
七尾百合子
あっ、ありがとうございます!
矢吹可奈
(そして)
七尾百合子
…………。
矢吹可奈
…………。
七尾百合子
(どうしよう!何を話せばいいの!?助けてコミュ力の神様!)
矢吹可奈
これ、聞いていいのかわからないけれど…ゆりこちゃんはどうしてここで働こうと思ったの?
七尾百合子
えっ!?
矢吹可奈
ゆりこちゃんみたいに大人しい子が働くのって、なんだか意外だなって思って。
七尾百合子
それはその…。(どうしよう?正直に言うべきかな?本を買うお金が欲しいからって。)
七尾百合子
(今月も欲しい本たくさんあるし、本棚も新しく買いたいから、お金がたくさん要るって。)
七尾百合子
(あー!でも、ビブロフィリアなんて言ったら引かれるかも!も、もっとオブラートに包んで!)
七尾百合子
えっと…遊ぶ金欲しさです!
矢吹可奈
正直な子だねー…。
七尾百合子
はっ!?ち、違うんです!そうじゃなくて!
七尾百合子
実は、欲しい本が沢山あって…だから、そのためのお金を稼ぐため、です。
七尾百合子
変ですよね…本を買うためだけで、こういうお店で働くなんて。
矢吹可奈
そんな事ないよ!好きな事にお金をかけるのも、そのためにお金を欲しがるのも普通だよ!
七尾百合子
本当ですか…?月に何万…多い時で10万超えても引きません?
矢吹可奈
引かない引かない。私だってここに何万つぎ込んだ事か。
七尾百合子
…えへへ、良かったぁ。少しホッとしました。
矢吹可奈
(可愛い。)
矢吹可奈
まあ、趣味にお金をかける気持ちは本当にわかるよ。私、お給料日前はいつもピンチで…。
七尾百合子
そうですよね。もっと節制しないとって、わかってはいるんですけど。
矢吹可奈
あーあ、どこかに趣味への課金癖を治してくれる病院とか無いかなぁ。
七尾百合子
そうですねぇ…あったら入院するんですが…無いですよね。
矢吹可奈
だよねー…あはは。
(台詞数: 50)