黒井社長
P「春香と未来をプロデュースしてどれほど経っただろうか……。」
黒井社長
P「様々な苦難を乗り越え、彼女たちは今、この大舞台に立っている……。」
黒井社長
P「担当プロデューサーとして、これほどまでに誇れることはない!」
天海春香
『はーい! みなさん、お待たせしましたー!』
黒井社長
P「うおおおォォォオオオオッ!! 春香ーーーーーーッ!! 未来ーーーーーーッ!!」
春日未来
『ここまで聴いていただいて、ありがとうございまーす!』
黒井社長
P「Yeahーーーーーー!!」
天海春香
『私たちの歌、どうでしたかー!?』
黒井社長
P「最ッ高だァァァアアアアア!!」
春日未来
『ありがとうございます! しかし、刻が過ぎるのは早いもので……、』
春日未来
『私たちのライブも、残りあと一曲となりました!』
黒井社長
P「えええええぇぇぇえええッ!!?」
天海春香
『ありがとうございます! もっと聴きたい気持ちは分かります! なので……、』
春日未来
『私たちらしい、未来へと繋げられるような、最高の歌で締めくくりたいと思います!』
黒井社長
P「うおおおォォォオオオオッ!!」
天海春香
『それでは聴いてください! ………せーのっ、』
春日未来
2人『ハルカナミライ!!』
黒井社長
P「Yeahーーーーーーーー!!」
春日未来
………………………。
春日未来
………あの、春香さん。
天海春香
なに? 未来ちゃん?
春日未来
プロデューサーさんが社長室で変なゴーグル着けて叫んでいるのですけど、あれは一体……?
天海春香
あー……プロデューサーさん、数日前にゲーム会社のプレゼンに行くって言ってたね……。
天海春香
多分、あれはそこで貰ったデモ機なんだと思うよ。確か、“VR”とか言ってたかな?
春日未来
VR……? 何ですか、それ?
天海春香
装着してプレイをすると、360度全体に景色が映る、臨場感あふれるゲーム機なんだよ。
春日未来
つまり、まるで自分がゲームの中にいるような体験が出来るってことですか?
天海春香
そういうこと。発売まではまだ先だけど、今までに無い感覚で楽しめると思うよ! ……多分!
春日未来
なるほど……。それで、プロデューサーさんが振り回してる、右手にあるアレは何ですか?
天海春香
アレはコントローラーだよ。VR本体とリンクして、より楽しさを上げるためのものだよ。
春日未来
なるほど……。プロデューサーさん、『春香』とか『未来』とか叫んでましたけど、あれは……?
天海春香
多分、私たちのライブコンサートを収録したソフトじゃないかな?
天海春香
となると、あのコントローラーは出演者に応じて自動で色が変わるペンライトなんだろうね。
春日未来
……? 私からはただの黒い棒にしか見えませんが……?
天海春香
………まぁ、あくまでVR装着者からはそう見える、ってことなんだけどね。
春日未来
つまり、プロデューサーさんは私たちのライブコンサートを疑似体験してる、ってことですか?
天海春香
うん、そういうこと。プロデューサーさんが楽しければいいんじゃないかな?
春日未来
でも、もうすぐみんな帰ってきますよ? どうしますか……?
天海春香
………………………。
天海春香
私たちは何も見なかった。何も聞かなかった。いいね?
春日未来
は、はい……分かりました……。
天海春香
それじゃ、戻ろっか。今日はマフィン焼いてきたから、一緒に食べよう?
春日未来
はい! 春香さんの手作りのお菓子、楽しみです!《バタン》
黒井社長
P「アンコール!! アンコール!! アンコール!! アンコール!! アンコール!!………」
(台詞数: 44)