七尾百合子
【パチッ…パチパチッ…。ガラッ…バキバキッ…】
七尾百合子
っ…!はぁっ…はあっ…!!ううっ…ケホッ…。
七尾百合子
燃えてる…。私が生まれ育った家が…。
黒井社長
…あの小娘はどこに行った!草の根を焼き払ってでも探してやる!!
七尾百合子
ひっ!!に、逃げなきゃ…!!逃げるって言っても…どこに!?
黒井社長
声が聞こえたな。…そっちか。
七尾百合子
っ!!と、とにかく…とにかく、遠くに走らないと!!【ダッ!!】
七尾百合子
――――――――――。
七尾百合子
…なんでこうなったんだろう。私は、ただひっそりと、本を読んで暮らしてただけなのに。
七尾百合子
森のポケモンたちと、静かに過ごしていたかったのに…どうして!!【タッタッタ…】
七尾百合子
【ガクッ】あうっ!!
黒井社長
追いかけっこはもう終わりだな。私とて、手荒な真似はしたくはないのだが…。
七尾百合子
こ…こないで…ください!!
黒井社長
ああ。小娘、お前が大事に抱えているそのポケモンを私に寄越せば、近づくつもりはない。
七尾百合子
っ…い、嫌です!!【ギュッ!!】
黒井社長
そうか…。なら、貴様が住んでいた家と同じように、貴様を灰にして奪い取るぞ?
七尾百合子
嫌っ!!だ、誰か!!誰か助けて!!
黒井社長
この森に人間がほとんどいないのは、お前が一番知っているだろう?助けなど来るはずがない。
黒井社長
さあ、デルビル。あの小娘を焼き払ってしまえ。【グルルル…】
黒井社長
【キィンッ!】む…?貴様、なんのつもりだ?
七尾百合子
き…キルリア…?
黒井社長
…森のポケモンか。構わん、こいつごと焼いてしまえ。【ボウッ!!】
七尾百合子
キルリアっ!!大丈夫?しっかりして!!
黒井社長
安心しろ。すぐに同じところに送ってやる。やれ、デルビル!
七尾百合子
っ!!【ギュッ!!】
七尾百合子
【キィン…!!】え…!?何、この光…。
黒井社長
しまった!!小娘、早くそのポケモンを渡せ!!
七尾百合子
嫌ですっ!!この子は絶対に、死んでも渡しません!!
七尾百合子
【カッ――!!】
七尾百合子
【フッ…】
黒井社長
ちいっ!!どこだ!!どこへ…どこへ消えた!!出て来い!!
黒井社長
…おのれ!おのれえええええ!!!!
黒井社長
…………。
黒井社長
……くくく。そうか、そういう事か…。逃がさん、私は絶対に諦めんぞ!!
黒井社長
例え何年…何十年経ってもだ!!くくく…はーっはっはっは!!
(台詞数: 35)