高山紗代子
......グハッ!!くっ......
七尾百合子
〈ザッザッ___〉ほら、はやく本気を見せてよ?
高山紗代子
百合子......いい加減正気に戻りなさい!
七尾百合子
正気?これが本当の私だよ。なんで今まで気付かなかったんだろう
七尾百合子
壊すのが、こんなにも楽しいなんて!!ほら、はやく続きをやろ!
七尾百合子
それとも...「友だちは殴れない」とかクサイ理由があるから?
高山紗代子
百合子...私はあなたのおかげで闇から救われた。今でも感謝してる。だから!!
高山紗代子
ここであなたを止めるッ!!そして救ってみせるッ!!ハァ!!
七尾百合子
___キネティックチェーン〈キンッ!〉
高山紗代子
ガッ!?鎖が...身体に巻き付いて......!
高山紗代子
〈ギチギチ!!〉あぁぁァァッ!!!
七尾百合子
痛い?これが私を縛っていた呪縛。その痛みだよ!
高山紗代子
呪...縛......?
七尾百合子
正義、使命、期待、羨望......私は戦いのなかでそれをずっと背負っていた
七尾百合子
でもみんなを護れるならそれでいい。以前の私はそう思っていた
高山紗代子
だったら......!
七尾百合子
でもね、私がいくら戦っても、いくら血を流しても、平和にはならなかった
七尾百合子
当然だよ...。人間は他者に護られている時ほど強欲になる。私が敵を倒せば
七尾百合子
その敵の領地を巡り争いが起こる。いくら子どもを救っても......
七尾百合子
その子どもは少年兵にされ、戦場で命を落とす......結局、私がやってきたこと
七尾百合子
それ全部が無駄だったんだよ!
高山紗代子
でも...!あなたに感謝している人は大勢いるはずよ!!
七尾百合子
甘いよ。いくら100万人を救っても、一人を助けられなければ
七尾百合子
私たちヒーローは責められる...。誰を救ったとか、何の意味もないんだよ
七尾百合子
だから私はデストルドーに入れて本当に嬉しい!琴葉様は言ってくれた
七尾百合子
「世界は恐怖で縛らないと平和にはならない」そのために私は___
七尾百合子
この世界を壊す!!そして理想の世界を創りたい!!
高山紗代子
そんなの間違ってる!!絶対に!!
七尾百合子
はぁ......
七尾百合子
はぁ......ウザ〈鎖ごと紗代子を壁に叩き付ける〉
高山紗代子
ガハッ......!!
七尾百合子
あのさ...どの立場からものを言ってるの?〈鎖を手繰り寄せる〉
七尾百合子
「救われたから」?何か思い違いをしてるよ?私は自分のためにそうしただけ
高山紗代子
百合...子......思い出して...友情と愛を誰よりも大切にしていたあなたを
七尾百合子
愛?それは弱者への同情でしょ?その根底にあるのはナルシズム
七尾百合子
友情?そんなの___
七尾百合子
他者を利用するための口実でしょ♪〈紗代子を地面に叩き付ける〉
高山紗代子
ガッ......〈バタン___〉
七尾百合子
......あれ?もう終わり?つまんないなぁ......
七尾百合子
っ!そうだ、言い忘れてたけど今の私が一番好きなのは___〈ビル破壊する〉
七尾百合子
希望を砕かれた人間の悲鳴だよ♪
七尾百合子
~♪あぁ...ゾクゾクするぅ... ///
七尾百合子
サヨナラ......紗代子。あなたは私にとって最後まで___
七尾百合子
使えないコマだったよ♪
(台詞数: 44)