悪意の連鎖
BGM
TOWN_RMX
脚本家
ヒデ
投稿日時
2016-04-22 10:17:50

脚本家コメント
タイトルからストーリーを考えよう第52弾
今回は「妖魔夜行 悪意の連鎖」(ラノベ)より。
【閲覧注意】不快な表現があります。

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木下ひなた
…それで被害状況は?
七尾百合子
はい。獣人族は狩られて肉と毛皮に、人魚族は捌かれ切り身や干物に、ゴーレム族は砕かれ資材に…
七尾百合子
淫魔族の女は拉致され慰み者に、男は貴族の女達の玩具に…ゾンビ族は人体実験の材料に…
七尾百合子
妖精族は見世物小屋に売り飛ばされ、巨人族は重労働用の奴隷に…
七尾百合子
その他の少数種族も家畜にされたり食糧にされたり玩具にされたりと…
木下ひなた
ううむ、人間族め…平和に暮らしていた我々魔族の領域に突然攻め込んでこの仕打ち…
七尾百合子
何とか逃げ延びた者は城に収容していますが…ここもいつ襲われるか…
木下ひなた
常に争いが絶えず、森林伐採、水質汚染、土壌汚染などの環境破壊をし続け…
木下ひなた
挙句に原発だの核兵器だの取り返しのつかない物まで作り出した人間族…
木下ひなた
我々魔族とはあまりにかけ離れた種族…
七尾百合子
我々魔族は種族ごとに住み分け争いも無く武器も持たず平和に暮らして来ましたからね…
木下ひなた
その人間族が何故我々を…今まで不干渉だったのに…
七尾百合子
どうやら人間族は自分達の領域の資源を使い果たしたようです。
木下ひなた
何だって⁉︎ あれ程広大な領域を持ちながら…
七尾百合子
それだけ業が深い種族なのでしょう。それで我々の領域に攻め込み資源奪取を…
七尾百合子
そしてその過程で我々魔族も資源として有効利用するつもりかと…
木下ひなた
何て事だ…停戦交渉の使者として送った小人族は?
七尾百合子
連絡が途切れました…おそらくはもう…
木下ひなた
そうか…
篠宮可憐
大変です、魔王様!
木下ひなた
どうした⁉︎
篠宮可憐
人間族の少数精鋭の殺人部隊、”勇者一行”が城に攻め込んで来ました!
七尾百合子
な…
木下ひなた
お前達は城にいる者全員を連れ脱出しろ!勇者の相手は私がする‼︎
七尾百合子
魔王様!それでは魔王様が…
木下ひなた
必ず生き延びろ。魔族を絶やしてはならない。これは命令だ!
篠宮可憐
魔王様…分かりました。どうかご無事で…
木下ひなた
…無理な話だな、はは…
七尾百合子
「そうして魔王様は1人勇者一行に挑みました。しかし魔力は高くても回復魔法しか使えない」
七尾百合子
「魔王様は奮戦むなしく討ち死。その遺体は人間の街で見世物として晒された挙句…」
七尾百合子
「腐敗が進んで来ると道端に捨てられた。野良犬に貪られ、風雨に晒され…やがて朽ちて崩れた」
七尾百合子
「その後も人間族による領域侵攻と魔族狩りは続きました。やがて魔族の姿は世界から消えました」
七尾百合子
「それから千年の月日が流れた…」
篠宮可憐
行けー!人間どもに魔族の力を見せつけてやれー‼︎
木下ひなた
男A「な、なんだあいつら⁉︎見た事ない姿だぞ…」
木下ひなた
女A「まさか…伝説の魔族⁉︎ とっくの昔に滅んだはずじゃ…」
七尾百合子
我々は千年待った、この時を!今こそ人間に復讐する時だ‼︎その為の戦う術も学んだ!
木下ひなた
男B「なんだよ、復讐って!俺たちそんなの知らないぞ!」
篠宮可憐
黙れ!お前達人間が我々にした仕打ち、忘れたとは言わせないぞ!
木下ひなた
男C「知らねーよ!そんなの」
木下ひなた
女B「そんなのご先祖がやった事でしょ!私達には関係無いじゃない!」
木下ひなた
男D「そうだそうだ!だいたい人間以外の種族は素材として使うのが常識だろ?」
七尾百合子
くっ…千年経っても人間は変わらないのか…
篠宮可憐
やはり人間とは相容れないようですね。
七尾百合子
お互いどちらかが絶滅するまで殺し合うしか無いのか…
七尾百合子
だがあの優しかった魔王様にあの仕打ち…絶対に許せない!
木下ひなた
男A「何か分からんがこのままやられてたまるか!みんな、武器を取れ!」
木下ひなた
女A「そうよ。私達は何も悪くないわ!理不尽に殺されてたまるもんですか!」
木下ひなた
男B「魔族如きに殺されてたまるかよ!1度は絶滅寸前まで追い込んだんだ。今度こそ皆殺しだ!」
七尾百合子
「こうして魔族と人間の終わりの無い殺し合いが始まりました」

(台詞数: 50)