虚夢 第4話
BGM
DREAM
脚本家
librasta
投稿日時
2016-04-14 09:01:07

脚本家コメント
最終話「a/LIE/z」
本当はもっとバッドエンド風にするつもりでしたが、気が変わったのでやめました。
今更ですがこのドラマ、どういうことか分かりましたか?

コメントを残す
七尾百合子
ーーーあの時、志保は言った
北沢志保
「夢は夢だと自覚した時点で思い通りに出来ます」
北沢志保
「これは私の夢。あなたの夢じゃない」
七尾百合子
ーーーそして、夢の中だけの存在のはずだった志保がここにいる
七尾百合子
ーーーこれらの要素から導かれる真実。それは………
北沢志保
………そう。全て「私の」夢です。
北沢志保
百合子さんにとっての現実も、夢も。
北沢志保
百合子さんの存在そのものも。全て。
七尾百合子
………!
七尾百合子
じゃあ、全部嘘ってこと?
七尾百合子
私の存在も、思いも、全部?
北沢志保
それは分かりません。
七尾百合子
どうして?この世界では志保は神のようなものでしょ?
北沢志保
何をもって嘘なのか。その定義が定められないからです。
北沢志保
確かにこれは私の夢です。私の思い通りに出来ます。
北沢志保
ですが全部が全部、私が意図して作ったわけではありません。それこそ、百合子さんの存在も。
北沢志保
私の夢の中とはいえ、百合子さんは自ら思考し、会話している。
北沢志保
それを嘘だと言い切るのは、おかしいと思いませんか?
北沢志保
もしくは、私が認めたくないだけかもしれません。
北沢志保
私も、これが現実であって欲しいと思いました。
北沢志保
百合子さんと話すのは楽しかったので………。
七尾百合子
志保………。
七尾百合子
ーーー周りの風景が消え、真っ白になっていく
七尾百合子
ーーー何が起きているのか、直感的に察した。覚めようとしているのだ、この夢も
北沢志保
もう時間ですね。
七尾百合子
終わり………ってことだよね。この夢も、私も。
北沢志保
それは違います。
北沢志保
この夢が覚めても、また次の夢がありますから。またそこで会いましょう。
七尾百合子
本当に?私を出してくれる?
北沢志保
はい。約束します。
七尾百合子
絶対、約束だよ……
七尾百合子
ーーー
矢吹可奈
……ちゃん?志ー保ーちゃーん?
矢吹可奈
はれ〜?起きないなぁ。
矢吹可奈
よし。ここは全力で!すぅ〜………
矢吹可奈
北沢志保
うるさい。
矢吹可奈
あぅ。やっと起きた〜。もー、もうすぐレッスン始まるよ?
北沢志保
ああ、そうだったわね。ごめんなさい。
北沢志保
………ねえ、可奈。七尾百合子って人、知ってる?
矢吹可奈
えっと……誰?有名な人なの?
北沢志保
いいえ、さっき夢に出てきた人。
矢吹可奈
それじゃあ私が分かるわけないよ!
北沢志保
それもそうね。
北沢志保
………結構おもしろい夢だったから、話してあげる。

(台詞数: 45)