北沢志保
大きな波が動くとき、小さな影が、どこかに残る
北沢志保
「余波は何処……と」
北沢志保
お絵かき掲示板にカイトの絵は無かった。あっても、消されているか
北沢志保
「攻略版におかしなトピックあり?」
永吉昴
『なにあのPK!?』
永吉昴
「やたら強いし、話は通じないし、あんなのカオティックPKにいたっけ?」
七尾百合子
「あんなのって、どんな人でした?」
永吉昴
「そうだなあ、ドリル使ってた!」
七尾百合子
「謎のドリル使い……もしや、一夜にしてカオティックPKを全て屠ったという、噂の!」
永吉昴
「なにそれ。オレそんなのに絡まれたの?」
七尾百合子
「それで、決め台詞は聞けましたか!?」
永吉昴
「ユリコは好きだよなあ、そういうの」
七尾百合子
「だってCC社から与えられたカオティックの称号持ちの中でも頂点ですよ!?気になります!」
永吉昴
「決め台詞かは知らないけど、変なことは言ってたなあ」
七尾百合子
「変なこと?」
永吉昴
「トライエッジを知りませんかって」
北沢志保
「…カイトのこと、よね?」
北沢志保
その人はカイトを知っているのか。私のように、仲間だったのだろうか
七尾百合子
「その名前は、聞いたことがあります。うわさ話で、ですが」
北沢志保
誰も彼も、何を知っているやら。詳しくはうわさ版へという誘導に、乗ることにした
七尾百合子
「こちらで行われるのはザ・ワールドで体験した、不思議な話。ルールとマナーを守って…」
永吉昴
「都市伝説のはじまりはじまり、だろ。本番はやく―」
七尾百合子
「……もう。では、トライエッジに関する噂を知っていますか?そのPKに殺されると…」
永吉昴
「本当に死んでしまう、だっけ?さっき聞いた!」
永吉昴
「で、どういうことなんだ?」
七尾百合子
「何も、出来なくなるそうです。ログアウトも何も」
永吉昴
「死んだまま、ゲームを辞められなくなるってか」
七尾百合子
「ゲーム世界の住人になるといえばイメージし易いでしょうか」
永吉昴
「ありえるのかあ、それ」
七尾百合子
「私に言えるのは、何年か前にもこの種の噂はあった、というだけ…」
永吉昴
「寝たきりのまま何も出来ない、でいいのか?悲惨だなあ」
七尾百合子
「ええ、彼らは、どうして死ななければなかったのか………」
永吉昴
「ん?切られた奴らがだんまりなら、この話は誰から聞いたんだ?」
七尾百合子
「いいところに気が付きましたね、スバルさん。そう、切られたのは、一人だけだったんです!」
永吉昴
「三人パーティの他の二人は逃げたのかな」
七尾百合子
「追わなかったの、かもしれません。トライエッジは何を狙ってたのか…」
北沢志保
「私も、聞いてみたいわね。カイト型PCを使う、誰かに」
七尾百合子
「最近、黒い穴の噂も流行り始めています」
永吉昴
「自分が出てきて殺されてしまうって聞いたぜ?ドッペルゲンガー強いものなー」
七尾百合子
「その発展なのか、乗っ取られてしまうというパターンも聞いています」
永吉昴
「ホラーかよ」
七尾百合子
「そうして生まれた偽物がトライエッジに狩られてしまうのかもしれません」
永吉昴
「そんな穴、関わらないでいたいな」
七尾百合子
「暗き深淵を覗かぬよう、お気をつけて…」
(台詞数: 44)