七尾百合子
始まりは、真っ白のような、透明のような、不思議な色でした
七尾百合子
真っ白だからどんな色も描けるし、透明だからどんな景色も見えるんです
七尾百合子
想い想いの色を描いて、やりたいことをやってみて、デタラメかもしれませんけど、楽しかったです
七尾百合子
でも、人はいつかつまづいて、挫けます
七尾百合子
それは小さな石ころかもしれませんし、大きな壁かもしれません
七尾百合子
一度折れてしまうと、人は情けないもので自信を無くしてしまいます
七尾百合子
涙で前が見えなくなって、色は滲んでぼやけてしまって、そのせいで余計に涙は流れて
七尾百合子
その度に、あなたは手を取ってくれて
七尾百合子
立ち上がったらまた前を向いて
七尾百合子
前は相変わらず透明で真っ白で、いつか見た景色とは少し違って見えました
七尾百合子
透明だからどこに進んでいいかわかりませんし、真っ白だから自分がどこにいるのかわからなくて
七尾百合子
また泣きそうになって、そんなときにあなたはそっと背中を押してくれました
七尾百合子
足は勝手に前に進んで、描いていた色は蘇って、私の行く先を示してくれました
七尾百合子
一歩、また一歩
七尾百合子
気づけば始まりは遠くて、あの頃の私が見えました
七尾百合子
私はそっと、祈りました
七尾百合子
あの日の私に届きますように、風に乗って、いつかの私に届きますように
七尾百合子
風がそっと、私の背中を押しました
七尾百合子
この風は、きっといつかの私からのメッセージ
七尾百合子
ありがとう
七尾百合子
ーーさぁ、行きましょう、プロデューサーさん!
七尾百合子
私たちの物語は、まだまだ始まったばかりなんですから!
七尾百合子
だからまた、背中をおしてくださいね?
七尾百合子
ーーいつかの私へ
七尾百合子
先はまだまだ見えません
七尾百合子
見えないけれど、視界は良好です
七尾百合子
終わらない物語は、嫌いですか?
(台詞数: 27)