高山紗代子
(埠頭にて)お待たせしました。
エミリー
……こちらこそ、わざわざお越しいただき感謝の極み。
高山紗代子
……でも、本当に良いのですね?
エミリー
言った通り。今の力を知りたいゆえ。
七尾百合子
(回想)仕合、ですか……
エミリー
左様。今の拙者の力が、世界一かを確認するのにはこの上ない相手。
エミリー
是非ともお頼み申し上げる!
七尾百合子
(………困ったなぁ。こう真正面から頼まれると無下に断りにくい……)
七尾百合子
……それでは、本人と話してみますか?
エミリー
可能なのか!?
七尾百合子
ええまぁ、電話で話せばすぐにでも。(TEL……)
高山紗代子
(ガチャ)“こちらルナ。どうかした?”
七尾百合子
ごめんね。ルナに仕合を申し込みたいって言う方がいるんだけど、変わっていい?
高山紗代子
“……私に?”
エミリー
電話にて失礼。拙者、世界一の剣豪になるべく旅をしている英美身と申す。
高山紗代子
“え、英美身さん?”
エミリー
……どうして皆して拙者の名前を聞き返すのだろう。
高山紗代子
“ご、ごめんなさい。それで仕合とは……”
エミリー
拙者、これまでの修行によりそこそこ強くなれたと思うのだが、今の力を試してみたい。
エミリー
ルナセーラーさえ良ければ一度手合わせを願いたいのだが。
高山紗代子
“…………”
高山紗代子
“出来ればお断りしたいです”
エミリー
!何と!何か理由がござるか?
高山紗代子
“……すごく言いにくいのですが、今の私の剣の力は昔に比べて落ちてしまいました。”
エミリー
……誠か?
高山紗代子
“はい。現在リハビリをしていて、少しずつ戻ってきてはいます。”
高山紗代子
“しかし、今の力では世界一を目指す方に対して失礼にあたるレベルなので……”
エミリー
……構わぬ。
高山紗代子
“え?”
エミリー
拙者が知りたいのはあくまで今の力だ。此度の赴き、それが一番の目当て。
エミリー
滅多にない機会だ。楽しみにしていたゆえ、ここで先へ延ばされるのもキツいと言うもの。
高山紗代子
“……分かりました。どこまで食らいつけるか分かりませんが、お相手致します!”
高山紗代子
(回想終了)では、今の力を発揮できるように頑張ります!
七尾百合子
……無理はしないでね。
高山紗代子
出来るだけはやりたいわ。今回は眼鏡を着けたままだし、暴走まではいかないと思う。
七尾百合子
……うん。
エミリー
では、宜しいか?(チャキ!←闇霧:刀の銘)
高山紗代子
はい!(チャキ!←ルナティックソード:同)
七尾百合子
では……始め!
エミリー
はぁっ!
高山紗代子
やぁっ!
高山紗代子
(ガキーン!)
(台詞数: 42)