七尾百合子
～翌朝～(チュンチュン……)
真壁瑞希
(ガチャ)百合……
七尾百合子
……お姉ちゃん?……あれ?朝?
真壁瑞希
……なんて格好で寝てたのよ……フフ。
七尾百合子
……いつ寝たのかも覚えてない……ジェラシーナの件があって、それから……
七尾百合子
……あ、学校……急がないと!!
真壁瑞希
その必要はないわ。
七尾百合子
え?
真壁瑞希
今日は百合も紗代も、スペアロイドに登校してもらってるわ。
真壁瑞希
後3日……もう2日後、ジェラシーナと戦わなくてはいけないんだもの。
真壁瑞希
いつもと違って、今回ばかりはこちらを優先させなさい。
七尾百合子
……うん、そうする。少しだけ紗代の様子を見に行くね。
真壁瑞希
いってらっしゃい。
七尾百合子
(紗代の部屋)(ガチャ)……紗代、起きてる?
高山紗代子
すぅ、すぅ……
七尾百合子
まだ寝てるか。始めの頃に比べたら、呼吸が柔らかい。お姉ちゃん頑張ってくれたんだ……
七尾百合子
(トスッ←側に座る)私、ジェラシーナと戦うわ。
七尾百合子
……昨日は勢いに飲まれちゃったけど。
七尾百合子
一晩たって、腹をくくったわ。紗代を救うために、何でもしたい。
七尾百合子
例えジェラシーナが相手だとしても、諦めない!
高山紗代子
……良かった。いつもの百合だ……
七尾百合子
え?紗代起きてたの?
高山紗代子
……隣であんなに凛々しい顔で決意表明されたら、ね。
七尾百合子
体は大丈夫なの!?
高山紗代子
……ううん、まだダメね。でも百合と話をするくらいには平気かな。
高山紗代子
……私が以前に話したこと、覚えてる?
七尾百合子
え?
高山紗代子
“例え一人だとしても、よく考えて周りを見ること。そして常に諦めないこと”
七尾百合子
……そうだった。私、すっかり忘れてた。大切な事だって言われてたのに……
高山紗代子
あら、完全には忘れてないはずよ?
七尾百合子
え?
高山紗代子
だってここで、百合とリョナール将軍の戦いを見てたんだから。
高山紗代子
あの時の百合、一人でも諦めずに戦ってたじゃない。
七尾百合子
あ……でもあの時は、無我夢中だったから。
高山紗代子
でも諦めて無かったんでしょ?
七尾百合子
……うん。
高山紗代子
ならきっと大丈夫よ。あなたはもう諦めないことの結果を知ってるんだから。
七尾百合子
うん。
七尾百合子
うん。……うん!ありがとう紗代!お陰で何とかなりそうな気がしてきた!
高山紗代子
頑張ってね。今の私は応援することしか出来ないけど……
高山紗代子
それから、私を救おうとすることは二の次で良いからね。私ならまだ何とかなってるから。
七尾百合子
……ううん。私達の目標は、“皆の平和・安全を”守ること。
七尾百合子
皆のなかに、紗代が入っていないなんて事無いんだから。
高山紗代子
フフフ……それなら期待してるわね♪
七尾百合子
うん!待っててね!(バタン!)
高山紗代子
…………………………………………………………………うぐっ!
高山紗代子
はぁ、はぁ……決して無理だけはしないで。この毒は、危険だから……
(台詞数: 47)