高山紗代子
はぁ、はぁ、はぁ……(ベッドに横たわってる)
真壁瑞希
…………
七尾百合子
ねぇお姉ちゃん、紗代は、紗代はどうなってるの!?ねぇ……
真壁瑞希
少し落ち着きなさい百合。あなたがあたふたしても事態は好転しないわ。
七尾百合子
そ、それはそうだけと……
真壁瑞希
……厳しいわね。
七尾百合子
そんな!
真壁瑞希
百合、紗代さんをこんな風にした矢と言うのは、本当にかすめただけだったの?
七尾百合子
え……紗代はそう言ってたけど。
真壁瑞希
……かすめただけでこの症状、これは単なる毒の類いだけでは無さそうね。
七尾百合子
!
真壁瑞希
患部からは微かにアンチキネティックの気配がするの。
七尾百合子
アンチ……キネティック?
真壁瑞希
あたなが以前拘束された時があったでしょう?あの時のクリスタル、実は紗代さんにお願いして
真壁瑞希
本当に欠片だけを持ってきてもらってたの。
真壁瑞希
分析には正直量が少なくて、更に時限式に消滅するような仕様になってたから殆ど何も出来なくて…
真壁瑞希
でも、その時にある種の違和感だけは発見できた。
七尾百合子
それが……アンチキネティック?
高山紗代子
はぁ、はぁ、はぁ……うぐっ!
七尾百合子
紗代!!
真壁瑞希
一応傷の手当てとか、紗代の血液からこの症状を治す手がかりが掴めるかやってみるけど……
真壁瑞希
かすめた位の量だと打ち消す為の特効薬は作れないと……思う。せめてこの毒さえ手に入れば……
七尾百合子
……私のせいだ。
真壁瑞希
え?
七尾百合子
私が周囲に気を付けていれば防げたはずなのに……
七尾百合子
＼ビィー! ビィー!/!
真壁瑞希
……また現れたわね。百合、出撃の準備を。
七尾百合子
そんな……お姉ちゃん
真壁瑞希
気持ちは分かるけど、私達の悲願を忘れてはダメ。
真壁瑞希
“今”世界を守れるのは、あなたしかいないのよ。
七尾百合子
……分かった、行ってくる。
七尾百合子
だからお姉ちゃんは、紗代をお願いね!!
真壁瑞希
うん、頑張る。
七尾百合子
「トランス!マイティセーラー!」
(台詞数: 34)