七尾百合子
《百合子》【クリムゾンフレア】!……《千鶴》【無双三段】!……《紗代子》【ギャラクシィ】!
福田のり子
《のり子》【乱れ雪月花】!…………《このみ》【不動剣】!!
黒井社長
《七英雄》……!!!
福田のり子
《このみ》終わったわ……『七英雄の本体』が崩壊しはじめた。私達は……勝ったのよ!
七尾百合子
……空間の精霊力が狂い始めました!早く脱出を!このままでは崩壊に巻き込まれます!
福田のり子
《千鶴》『七英雄』、貴女達は最後まで見事でしたわ。弔いもできず去るのを、お許しあそばせ。
黒井社長
《?》…………マダダ、マダ終ワラヌ……
七尾百合子
……なに?魂に直接言葉をぶつけられているみたいな……この声は、まさか!
黒井社長
《クジンシー》……ワタシダ……四度地ニ塗レタガ……最後ノ勝者ハ、ワタシダ……
黒井社長
《クジンシー》我ガ切リ札『ソウルスティール』ハ、アル意味コノ日ノタメニ練リ上ゲタ技……
福田のり子
へっ、お前のその手は『見切り』済みだよ。今更喰らうもんか……今は全員、立ってるんだよ!
黒井社長
《クジンシー》オ前等ノ魂ナドドウデモイイ……『本体』ガ崩壊シツツアル今……
黒井社長
《クジンシー》拠リ所無クナッタ魂ヲ奪ウノハ造作モ無イ……六人ノ魂、我ガモノニセン!!
七尾百合子
《紗代子》まさかクジンシー、自分以外の六英雄の魂を使って、再生するつもり!?
黒井社長
《クジンシー》我ヲ見下シタ奴等ヘノ復讐モ成ル……喰ライ尽クシテクレルワ!
七尾百合子
《このみ》そんなことさせない……皆んな、いま一度闘うわ!術士は武具で、戦士は術で!
福田のり子
《千鶴》【太陽光線】!……《紗代子》【削岩撃】!
黒井社長
《クジンシー》ハハハ、ソンナ貧弱ナ光、ソンナ柔ナ打撃ナド、ハハハハハッ!
七尾百合子
……【影矢】!
黒井社長
《クジンシー》『一矢報イル』トデモ言ウツモリカ、笑止!!
七尾百合子
……
黒井社長
……ドクン……ドクン!!
黒井社長
《クジンシー》……貴様、何ヲシタノダ!!我ガ肉体ガ、変質シテイク……!?!?!?
七尾百合子
……『魔石の指輪』……ひとたび身につければ、肉体に結び付き……外れなくなります。
七尾百合子
【影矢】の鏃に仕込んで、射ちました……もうどうやっても、取り出せません。
七尾百合子
いま体内では……周囲から生命力を「奪う」効果と、装備者に生命力を「与える」力が発揮され……
福田のり子
《紗代子》生命力奪取と付与が無限に続く……もう肉体を保てない。終わりましたね。
福田のり子
《このみ》……!まさか、莉緒ちゃんが前の「最終決戦」直前に、指輪を装備したのは!
七尾百合子
……莉緒さんなりに考えた、最後の切り札だったそうです。『七英雄の本体』を、内部崩壊させる。
七尾百合子
莉緒さんは、自分の腕ごと、あるいは体ごと叩き込むつもりでしたが……私には勇気が足りなくて。
福田のり子
《このみ》ううん、これで良かったの。皆んな一緒に帰らなきゃ……本当の勝利じゃないもの。
黒井社長
《クジンシー》…………マダダ、マダ最後ノ手ガ!モハヤ屈辱ニ塗レルコトナド、ナンデモナイ!
黒井社長
《クジンシー》【アビスゲート】!異次元ニ通ジル扉ガ開イテイル!我ガ精神ダケデモ脱出スル!
黒井社長
《クジンシー》タトエ何万年カカルトシテモ、肉体ヲ再構築シ……何処カノ世界ヲ支配スルノダ。
七尾百合子
《千鶴》この世界から駆逐するだけではなく、いまこの場で滅ぼさなければ……!
七尾百合子
でも、「精神だけ」の存在なんて……滅ぼす方法なんて……
福田のり子
……あのさ、この場は、預けてくれないかな?今なら……今のあたしなら、できる気がする。
七尾百合子
《このみ》のり子ちゃん……
福田のり子
(へへっ。身体はボロボロだし、緊張が続き過ぎて気力もヘロヘロだよ。)
福田のり子
(でも、こいつを斬らないといけないんだ……そうあらなければ、ならない。)
黒井社長
《クジンシー》……目ヲ瞑リ、集中スレバ何トカナルト思ウノカ、愚民メ。
福田のり子
(失敗するかもって恐怖心も……倒さなければって義務感も……闘志すら消し去る。)
福田のり子
(あたし自身も、クジンシーも、仲間も……『世界』の全てが、今、消えたのを感じる。)
福田のり子
全てをありのままに受け容れ、顕れる断つべき太刀筋を……『無』に浮かぶ『明』を、一太刀で!
黒井社長
《クジンシー》……!…………!!!!………………
七尾百合子
《千鶴》感じましたわ……クジンシーの全てが、今切り捨てられたのを!
福田のり子
卜伝(ボクデン)大師匠の、「一の太刀」……またの名を【無明剣】。……私やったよ、莉緒さん。
黒井社長
《六英雄》……これで、本当に終わりね。これでやっと、英雄とか復讐者とかの枷から解放される。
黒井社長
《六英雄》私達の肉体は滅びたけど……精神は、心は、まだ残っている……
黒井社長
《六少女》去りましょう、あの「門」の向こう側へ。いつかまた……私達として生きるために。
(台詞数: 50)