矢吹可奈
おはよー♪おやすみー♪こんにちーは、こんばんはー♪
北沢志保
何時に使うつもりよ、その挨拶……。
矢吹可奈
こういう歌があったんだって。昔みんなの歌とかで流れてたって、プロデューサーが言ってたよ?
北沢志保
オリジナルじゃなかったのね。それはともかく、こういう場には似合わないと思うわ。
矢吹可奈
だって、歌ってないと怖いし……なな何か出たら、わ私が守ったげるからねっ? ……ね?
北沢志保
心強いんだか心細いんだか、はっきりしなさいよ……。
矢吹可奈
少なくとも、志保ちゃんが抱き締めてる猫ちゃんよりは頼っていいよ?
北沢志保
くっ……! こ、これは!
矢吹可奈
あはは、今の千早さんみたーい……は! カンオケ発見であります隊長殿!(棺桶に駆け寄る)
北沢志保
こ、これは抱き心地がいいからであって決して恐怖を紛らわせるためでは……棺桶?
矢吹可奈
(蓋に手を掛け)おーぷん、せさーみー♪
北沢志保
可奈ダメよ開けちゃ!
矢吹可奈
えっ?(蓋を持ち上げて振り返る)
七尾百合子
……我が眠りを妨げる愚か者よ……
矢吹可奈
ひっ(後ずさる)
七尾百合子
この渇きを癒す糧として棺の前で果てるか、
北沢志保
(ぬいぐるみを放り捨てて可奈にしがみつく)
矢吹可奈
(志保を抱き締めつつ顔は起き上がる魔物に釘付け)
七尾百合子
共に永遠の夜を生きるか……特別に、選ばせてやろう……
矢吹可奈
あああ……短い人生だったよぉ……。
北沢志保
永遠になるかもしれないけど……だ、大丈夫、私が一緒にいるから……。
七尾百合子
…………
矢吹可奈
……えっと? え、選ばないとダメですか……?
七尾百合子
…………
七尾百合子
…………Zzzzz…………
北沢志保
寝るんかーい!(ひっぱたく)
七尾百合子
痛っ! 誰ですか、あなた達は!?
矢吹可奈
あなたの眠りを妨げた愚か者でーす……。
矢吹可奈
(恐る恐る)お食事ですか、それとも夜のお供ですか……?
七尾百合子
(半眼)それは愛する男性にでも言ってあげてくださいよ、私は眠いんです……
北沢志保
え、でも今選べって……?
七尾百合子
……ああ、たぶん寝言ですよ。いいから蓋返してください。
七尾百合子
暗くて狭いところでないと寝られないんです。早く。
矢吹可奈
え、あ、はい(蓋を返す)
七尾百合子
ありがとう、おやすみなさい……(ぱたん←蓋を閉める)
矢吹可奈
…………。
北沢志保
…………。
矢吹可奈
……………………。
北沢志保
……………………。
七尾百合子
…………Zzzzz…………
矢吹可奈
…………行こうか。
北沢志保
…………そうね(ぬいぐるみを拾う)。
(台詞数: 42)