七尾百合子
昴さん、お誕生日おめでとうございます。これ、ささやかながらプレゼントを用意しました。
永吉昴
おっ、サンキュー百合子!……こういう可愛い包みを用意できるのが、女らしいってことかな。
永吉昴
で、中身は何かな?野球の観戦チケットとか、甘い物だと嬉しいんだけどさ……
永吉昴
……
永吉昴
……百合子。オレに、ボールペンってどういう意味だよ。当てこすりか?
永吉昴
確かにオレ、学校の成績が悪くて家族やプロデューサーに色々言われたけどさ。勉強しろってか?
七尾百合子
あ……ごめんなさい。そういう事情は知らないで選んだんだけど。苛つかせちゃったみたい。
七尾百合子
……私ね。貰ったファンレターに時々お返事を書いてるんだ。それで文通みたいになったりね。
七尾百合子
それでダンスの上手くいかない点に気づいたり。お芝居を褒めて貰って自信がついたり……
七尾百合子
すごく為になってるし、ファンの人も喜んでくれるから。昴さんにもお勧めしたくって。
永吉昴
百合子……っていうかお前、手紙の返事にそんなに時間かけてるのか?
永吉昴
ファンのみんなへの返事なんだろ?そんなん、フェルトペンでササッーとサイン書けばいいじゃん。
七尾百合子
……いや、プロ野球選手ならそれでいいですけど。……もしかしてアイドルもそれでいいのかな?
七尾百合子
と、とにかく!手紙とか日記を書くのはいい事なんです!語彙も増えますし……
七尾百合子
心や頭の中にだけ有ることを文字にすると、自分の気持ちや考え方をを見返せるんです。
七尾百合子
それに、口では言いにくいことも、文章なら相手に伝えることができます!
永吉昴
へーっ!じゃあ百合子は、自分のプロデューサーに熱い想いをシタタメたりしてるのか!?
七尾百合子
……書き出すだけで想いは整頓できますから。今は渡す勇気が無くても、いいんです……
永吉昴
……冷やかしたつもりだったんだけど。百合子、マジでやってるんだ。
七尾百合子
……!
七尾百合子
昴さん、酷いです!琴葉さんや律子さんに、これから昴さんの勉強みてくださいって言いますから!
永吉昴
ちょ、ちょっとタンマ!!それこそヒデェよ!これから事務所でのんびりできなくなるじゃん!
永吉昴
……行っちまったなあ。百合子の反応が楽しすぎるからって、からかい過ぎたかなあ。
永吉昴
……へえ、このボールペン、野球のバットと同んなじ木から作ってあるのか。
永吉昴
……百合子、オレのことを考えてくれてたのになあ。今更謝りにくいぜ。
永吉昴
……そっか。このボールペンで最初に書く「手紙」。そうすればいいんだよな!
(台詞数: 26)