七尾百合子
すみませんプロデューサーさん、送ってもらって
七尾百合子
でも、8時までには終わるんですから、そこまで心配しなくても…
七尾百合子
不審者、ですか。 そういえば言ってましたね
七尾百合子
…なら仕方ないですね、えへへ
七尾百合子
え?…いえ、久々にプロデューサーさんと一緒なので、嬉しいんです
七尾百合子
最近、一緒にいられる時間も少ないですし
七尾百合子
忙しい、っていうことですから、嬉しいことなんでしょうけど
七尾百合子
ちょっぴり、寂しかったかなーなんて
七尾百合子
む、子供じゃありませんよ。プロデューサーさんより賢いですし
七尾百合子
ふふ、プロデューサーさん勉強苦手だったって言ってましたよね
七尾百合子
テスト勉強ですか? ちゃんと準備してますよ、アイドルと学校はきちんと両立させたいですから
七尾百合子
もう、撫でないでください
七尾百合子
嫌じゃないですけど、人が見てたらいけないですし
七尾百合子
…あ………いえ、なんでもないです!
七尾百合子
……ほ、ほら。今日は晴れてるから月がよく見えますよ、見てください、満月です
七尾百合子
…………月が、綺麗、か
七尾百合子
……プロデューサーさん
七尾百合子
その………月が
七尾百合子
綺麗、ですね
七尾百合子
………
七尾百合子
…あ……あの、答えは、今は言わないでください
七尾百合子
今はお仕事も波に乗ってきていて
七尾百合子
がんばらなくちゃいけない時です
七尾百合子
だから……いつか私がトップアイドルになって、みんなに認められるような存在になったら
七尾百合子
私の言葉で、プロデューサーさんに伝えます
七尾百合子
だから、待っててください。私、がんばりますから
七尾百合子
……すみません、急にこんなこと言っちゃって
七尾百合子
ビックリしましたよね
七尾百合子
でも、気持ちは本物ですから
七尾百合子
いつかプロデューサーさんに、死んでもいい、って思わせるくらいになります
七尾百合子
あの、今のはそういう返し、ってことですからね? 本当にいなくならないでくださいね…?
七尾百合子
…本当ですか? 約束ですからね
七尾百合子
ふふ、よかった、伝えられて。すっごく緊張したんですらからね?
七尾百合子
……はい。二人でこれからもがんばりましょう、プロデューサーさん!
七尾百合子
じゃあ、遅くならないうちに帰りましょう?
七尾百合子
……それで、その、よかったら、手、繋いで帰っていいですか?
七尾百合子
あ、えっと……そう、もし不審者が出てもすぐプロデューサーさんに守ってもらえるようにです!
七尾百合子
……えへへ、ありがとうございます
七尾百合子
また子供扱いして……でも、いつか絶対、子供扱いできないような女の人になって
七尾百合子
プロデューサーさんの物語に、エピローグに、私が一緒にいた証を刻みますから
(台詞数: 40)