七尾百合子
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七尾百合子
私は、本が好きです。
七尾百合子
いろんな人の考えに触れたり、
七尾百合子
いろんな人の考えに触れたり、現実とは違う世界を見ることができるから。
七尾百合子
本の中の世界に入りたいと思ったこともあります。
七尾百合子
島が襲われたあの日、私は夢が叶ったんじゃないかと思いました。
七尾百合子
謎の生命体との戦いって、本の中でしかないようなことじゃないですか!
七尾百合子
・・・でも、気づいちゃったんです。
七尾百合子
それが「現実」であることの恐ろしさに。
七尾百合子
本の中では、どんなに絶望的な状況になっても大抵奇跡が起きます。
七尾百合子
それは、ある意味起こることが約束された奇跡です。
七尾百合子
現実では、奇跡が起こるかどうかなんて分かりません。
七尾百合子
もしかしたら、私達が負けて死んでしまうかもしれない。
七尾百合子
それに気づいてからは、ただ怖いだけでした。
七尾百合子
戦闘だって、まともに見ることができません。
七尾百合子
でも、そんな事も言っていられなくなりました。
七尾百合子
・・・ファフナーに乗ることが決まったんです。
七尾百合子
嫌だとも言えず、私は恐る恐るファフナーに乗りました。
七尾百合子
ファフナーに乗った瞬間、私は自分が変わるような感覚がしました。
七尾百合子
「私ならやれる」、そんな思いがどこからか湧き出してきました。
七尾百合子
もちろん、根拠なんてありません。
七尾百合子
でも、戦う勇気を出すには十分でした。
七尾百合子
・・・まあ、その後の模擬戦はひどい結果だったんですけどね。
七尾百合子
それでも、ファフナーに乗っている時の私は諦めませんでした。
七尾百合子
「私ならやれる」って・・・。
七尾百合子
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七尾百合子
ハッ!?・・・夢?
七尾百合子
何か、すごく自分を語っていた気がする・・・。
七尾百合子
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七尾百合子
・・
七尾百合子
・・・
七尾百合子
忘れよう!恥ずかしくなってきましたし!
七尾百合子
(・・・「私ならやれる」か・・・。)
七尾百合子
(どうして、あの時の私はそう思えたんだろう・・・。)
(台詞数: 34)