七尾百合子
○月×日 稲妻時々嵐 蒼海の魔クラーケンを討ち倒した我々は、暗黒海域を北北西に進んでいた…
七尾百合子
連夜の死闘の疲れか、言葉少なな乗組員。と、ふいに一人が叫んだ。『見えた!金花島だ!!』
七尾百合子
暗闇におぼろげに輝く金色の島。我々は入念に装備を点検し、ついに探し求めていた地に降り立った
七尾百合子
その後は壮絶で…
福田のり子
また書いてんの?ウソ航海日誌
七尾百合子
別にいいじゃないですか。哀れな漂流者のたった一つの気晴らしなんです
矢吹可奈
みなさ～ん!楽しい楽しいごはんの時間ですよ～♪
矢吹可奈
今日のでぃなーも『可奈と春香のおやつ休憩～プチシューにi(ma)sを添えて～』です
七尾百合子
またそれ…i(ma)sの部分とか、もう完全に溶けてるよね
福田のり子
カロリーだけ見てメイン食糧に選んだのは完全に失敗だったね…
矢吹可奈
外はドロドロ～♪中もドロドロ～♪
矢吹可奈
まるでトキメキのMelty kiss♪Coolなあの頃にはもう戻れないねLoveyou♪
七尾百合子
ああっ、可奈ちゃんが栄養バランスの崩壊で変な歌を
福田のり子
しょーがない釣りでもするか。餌は…メッツでいいよね、誰も飲まないし
七尾百合子
☆月◇日 晴れ ついに団員がおかしくなる。メッツコーラなんかで何が釣れるというのだろうか
七尾百合子
隣では奇妙な歌が響いている。こちらまでおかしくなりそうだ。陸(おか)はまだ見えない…
福田のり子
アンタもおかしいでしょ。元からだけど。……………来たっ!でかいぞ!
七尾百合子
ええっ!?そんな、岩か何かに引っかかったんじゃないですか?
福田のり子
本当だって!それっ!
矢吹可奈
わあっ!タコだ!すごい大きい!
矢吹可奈
タコさんタコさん～♪あの日僕はタコだった 身勝手な触手で君を捕まえて心に墨を吐きかけ
七尾百合子
それにしても不思議ですね。どうして釣れたんでしょうか?
福田のり子
アタシに聞かれてもな…。本人に聞いてみようか
福田のり子
ふん…ふんふん…なるほど、ダイエット中なんだって
七尾百合子
ふむ…。それでメッツに触手が伸びたというわけですか…
七尾百合子
л月σ日 日食 何ということだろう!海老で鯛を釣った、とでも言うべきか
七尾百合子
私の釣竿に掛かったのは空を覆わんばかりの巨大なタコ。間違いない!ディープシー・デビルだ!
七尾百合子
奴には何人もの仲間が喰い殺されている。ここで会ったが百年目!我々は剣を取った
七尾百合子
その後は壮絶で…
福田のり子
色々言いたいけど、とりあえず最後に風呂敷を広げるのは止めようよ。どうせ畳まれないんだから
福田のり子
あー…しょーもないツッコミのせいか甘いのを食べたせいか、喉が渇いてきた…
七尾百合子
と言っても、もう飲み物無いんですよね…。ああ、漂流生活も遂に終わりが見えてきそうです…
矢吹可奈
私に任せてくださーい!雨乞いの歌、歌っちゃいますよー!
矢吹可奈
Rainy smile ～君へと続く雨～ 作詞作曲・矢吹可奈
福田のり子
こりゃヤバそうだな…
矢吹可奈
硝子の街は今日も雨 窓を流れる雨粒に輝くネオン 君と出遭ったあの日を映し出した♪
矢吹可奈
流れる雨雲 月も見えない 思えば僕の運命が廻り始める日はいつだって水の匂いがしたんだ♪
矢吹可奈
WowWow～♪(夢と君と)WowWow～♪(僕と君)
七尾百合子
Zzz…
矢吹可奈
(中略)
矢吹可奈
だから君に会いに行くんだ 終わらない雨なんて無いんだ♪
矢吹可奈
おも～い～では～♪いつの日も～雨～♪ どうですか!?私の歌!!
福田のり子
ん?何で最後ちょっとパクったの?
矢吹可奈
ちょっと歌詞が思いつかなくて…てへ♪
七尾百合子
んん…何この音…。はっ!み、見てください!船が近づいてきます!
福田のり子
本当だ!お、旗にでかでかと何か書いてあるね…何々…J・A・S・R・A・C・巡・視・船
矢吹可奈
ああああああ!!!!!!
七尾百合子
☆月◇日 曇り 遂に我々は生還を果たした 苦楽を共にした一人の仲間と引き換えに…
七尾百合子
私はのり子さんと共に『組織』に乗り込むことにした。獲られた宝は奪い返すのが海賊の流儀だ
七尾百合子
その後は壮絶で…
(台詞数: 50)