矢吹可奈
一番乗りで～、ノリノリで～、盗人にも三分の理～!?
矢吹可奈
エヘ、ちょっと早くレッスンスタジオに来ちゃいました!早起きできてよかった。
矢吹可奈
まだプロデューサーさんも、先生も来てないからマイクは使えないけど……
矢吹可奈
やっぱり、家や土手で歌うより、スタジオの方が気持ちが高まりますから!それでは自主練を……
舞浜歩
おはよ、可奈。
矢吹可奈
は、はい!……歩さん、おはようございます。でもなんで、私がここに居るって分かったんですか?
舞浜歩
駅からスタジオまでずっと歌ってたじゃん。追うのは簡単簡単。
矢吹可奈
あ～、またやっちゃいましたか。街中では歌い出さないように気を付けてたのに。
舞浜歩
まあ、いいじゃん。それよりさ、可奈の自主練、ここで聞いてていいかな?
矢吹可奈
いいですけど……なんでそんなこと思いついたんですか?千早さんや麗花さんの方が上手いのに。
舞浜歩
可奈の歌が聞きたいんだ。なんて言うか……
舞浜歩
可奈の歌が聞きたいんだ。なんて言うか……可奈の歌は、アタシに「勇気」をくれるんだ。
舞浜歩
自分で言うことじゃないかもだけどさ、アタシってダンスを買われて劇場の一員になったからさ……
舞浜歩
グラビア撮影とか演技とか、歌の仕事とかさ、いざやるとなると自信が持てないんだ。
舞浜歩
ダンス『は』評価されてるけど、あとはお情けや数合わせで仕事貰ってるだけかも、とか……
舞浜歩
そんなネガティブな気持ちが湧いた時、可奈の歌を聞くと、私も大丈夫って切り替えができるよ。
矢吹可奈
そんな風に言ってもらえるなんて……すごく感激です。それじゃ、早速……
七尾百合子
あの、ちょっと待ってください。私も一緒に、可奈ちゃんの歌を聞きたいです。
矢吹可奈
百合子さんもいたんですか?なんで分かったのかな……
七尾百合子
可奈ちゃんの歌が聞こえて振り返ったら、ピンクの髪の人が見えたから……
七尾百合子
追跡するのは、ベイカー街遊撃隊でなくても簡単でした。
舞浜歩
そんな悪目立ちしてるかな、アタシ……
七尾百合子
あのね、私、ダンスも苦手だし、歌は好きだけど自信は無いんだ。
七尾百合子
でも、可奈ちゃんの歌は、こんな私でもアイドルをやっていけるって再確認させてくれるの。
七尾百合子
だから、時々は聞いて、自分の歩いてる道は間違ってないって感じたい。『他山の石』なのかな。
矢吹可奈
百合子さんにもそんな事言ってもらえるなんて……さすがに、照れちゃいます。
矢吹可奈
でも、元気良く行きますね!歩さんの勇気のために!百合子さんのターザンの石になるように!
舞浜歩
……
舞浜歩
(ゴメンな可奈。可奈のと比較して自分の歌に自信持つために、年下なのに利用しちゃって。)
七尾百合子
……
七尾百合子
(無意識に『他山の石』って言ってしまったけど、可奈ちゃんに通じてなくて良かった。)
(台詞数: 31)