としょかんにライオンが(シーン4)
BGM
MORNING_RMX
脚本家
Kozzy
投稿日時
2014-07-19 14:31:46

脚本家コメント
 「としょかんにライオンが」シーン4です。
途中から見る方は、最初から見ていただくと嬉しいです!
 図書館の名物となりつつあるライオン。百合子さんの不満が溜まっていく中、ある出来事が起こります……。
図書館ではお静かに…。SOUNDはOFFでお楽しみください。
 …はじめて枠の制限50、フルに使ってしまいました(汗)

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永吉昴
『ある日、ライオンはいつものように図書館のお手伝いを終えると、』
永吉昴
『まだ何か用事があるかもしれないと、朋花さんの部屋まで歩いていきました。』
永吉昴
『おはなしの時間まで、まだしばらく時間がありました。』
天空橋朋花
ライオンさん、こんにちは~♪
天空橋朋花
なにか手伝いたいことがあるか、ですか~?ありますよ~。
天空橋朋花
本を一冊、貸し出しカウンターへ運んで欲しいのですよ~。
天空橋朋花
今、その本を棚からおろしますから、待っててくださいね~。
永吉昴
『そう言うと、朋花さんは踏み台に乗り、一番高い棚に手を伸ばしました。』
永吉昴
『しかし、もう少しのところで本には届きません。』
永吉昴
『なんとか手に取ろうと、朋花さんはつま先立ちになって、背伸びします。』
天空橋朋花
もう…ちょ…と……。
永吉昴
『朋花さんは、あと少しで本に届くので、思いっきり背伸びし……』
天空橋朋花
きゃっ!?
永吉昴
『バランスを崩して倒れてしまいました。』
天空橋朋花
いたた……
永吉昴
『身体を強く打ったのか、起き上がることが出来ず、』
天空橋朋花
百合子ちゃん、百合子ちゃーん。
永吉昴
『と、百合子さんを呼びかけますが、百合子さんは貸し出しカウンターにいるので聞こえません。』
天空橋朋花
ライオンさん、百合子ちゃんを呼んできてくれないかしら~?
永吉昴
(コクコク!)『ライオンは首を縦にふって、廊下を走っていきました。』
天空橋朋花
走ってはいけませんよ~。
永吉昴
『朋花さんに注意を受けましたが、ライオンは構わず走り続けました。』
永吉昴
『……ライオンは貸し出しカウンターに、大きな前足をかけて、百合子さんを見つめました。』
七尾百合子
…なんですか?今は忙しいので、相手にできませんよ。
永吉昴
『と、百合子さんは言い、ライオンに構っていられないようです。』
永吉昴
『そこでライオンは、館長室の方に鼻を向けて、館長室に向かって欲しいと促しますが、』
永吉昴
『百合子さんは、知らん顔です……。』
永吉昴
…………
永吉昴
『こうなったら、ライオンにできることは、たった1つしかありません。』
永吉昴
『ライオンは、百合子さんをじっと見つめると、口を大きく開け、』
永吉昴
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
永吉昴
『今まで生きてきた中で、一番大きな声で吼えました。』
七尾百合子
う…、うわぁ!?
永吉昴
『ライオンの大声でビックリした百合子さんは、館長室に向かいました。』
永吉昴
『急ぎながらですが、図書館の決まりを守って、廊下を走らず向かいます。』
永吉昴
………
永吉昴
『ライオンは、百合子さんの後をついていきませんでした。』
永吉昴
『この日だけで、図書館の決まりを2つも破ってしまい、ここにいることは出来ません。』
永吉昴
『ライオンは静かに図書館をあとにしました……。』
七尾百合子
朋花館長、ライオンが決まりを守ってません!
七尾百合子
朋花館長、ライオンが決まりを守ってません!…え?か、館長!?
永吉昴
『百合子さんは、朋花さんがいる館長室に飛び込みますが、』
永吉昴
『いつもの机に朋花さんの姿が見えず、床に倒れているではありませんか。』
天空橋朋花
ライオンさんが大声を出したことは、ここからでも聞こえてきましたよ~。
天空橋朋花
たまには、ちゃんとした訳があって、決まりを守れない事もあるんですよね。
天空橋朋花
ライオンさんには、悪いことをしてしまいました…。
七尾百合子
館長…。私もライオンに冷たくあたって、気持ちを理解できなかった事を後悔しています……。
天空橋朋花
今度、ライオンさんが来ましたら、一緒に謝りましょうね~。
天空橋朋花
さて、百合子ちゃん。腕の骨が折れてしまったようなので、お医者さんを呼んでください~。
永吉昴
(シーン5に続く)

(台詞数: 50)