としょかんにライオンが(シーン1)
BGM
MORNING_RMX
脚本家
Kozzy
投稿日時
2014-07-16 21:39:44

脚本家コメント
 絵本シアター、第4弾です。
今回の主役は、ライオンの昴に頑張ってもらいます!
全6シーンを予定しております。
図書館はお静かに……。SOUNDはOFFでお楽しみください。
なお、「メスのライオンに、たてがみってあるの?」とか、「そもそも昴の立ち絵はトラなんじゃないの?」というツッコミは締め切ってますので、ご了承ください(汗)

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永吉昴
『皆さんの街に必ずあるはずの施設、図書館。』
永吉昴
『図書館は、街の人達が本を読んだり借りたりするところ。』
永吉昴
『そして図書館は誰でも入れて利用できます。』
永吉昴
『この小さな街にも、小さな図書館があります。』
永吉昴
『しかしある日、珍しい利用者がやってきました。』
永吉昴
(てくてく…)
永吉昴
『それはライオンでした。ライオンはカウンターの横を通り、ずんずんと歩いていきます。』
七尾百合子
(えっ?ラ…ライオン!?大変だーッ!)
永吉昴
『図書館員の百合子さんは、慌てて駆け出し、奥にある図書館長の部屋に飛び込んでいきました。』
七尾百合子
館長!朋花館長!!
天空橋朋花
誰ですか~?図書館で走っている人は~。
永吉昴
『館長の朋花さんは、お仕事中のため、顔も上げずに言いました。』
七尾百合子
ですけど、ライオンがいるんです!図書館に!
天空橋朋花
あら、そうなのですか~?
天空橋朋花
で、そのライオンは図書館の決まりを守っていないんですか~?
永吉昴
『と、朋花さんは聞きました。この方は、決まりについては、なかなかうるさいのです……。』
七尾百合子
いえ…、別にそういうわけでは……。
天空橋朋花
それなら、いいじゃないですか~。そのままにしておきなさい♪
七尾百合子
いいんですか!?他の利用者の方に危害が出てからじゃ遅いんですよ!
天空橋朋花
ここの決まりを守ってくれるなら、追い出す必要はありませんよ~♪
天空橋朋花
わかりましたね~、百合子ちゃん♪
七尾百合子
………どうなっても知りませんよ。
永吉昴
『一方、ライオンは静かに館内をゆっくりと歩き回りました。』
永吉昴
(クンクン…)
永吉昴
『目録のカードのにおいを嗅いだり、』
永吉昴
(スリスリ…)
永吉昴
『新しい本棚に、たてがみをこすりつけたりしました。』
永吉昴
『館内を一周したライオンは、』
永吉昴
(Zzzz…)
永吉昴
『絵本の部屋にある、大きなクッションの上で気持ちよさそうに眠ってしましました。』
永吉昴
『さて、どうしたらいいのでしょう?』
永吉昴
『図書館の決まりには、ライオンが来た時の事など、なにも書いてないのです。』
永吉昴
『シーン2に続く』

(台詞数: 33)