矢吹可奈
昴ちゃん、百合子ちゃん!おはよう~!
七尾百合子
おはよう、可奈ちゃん。
永吉昴
おっす!昨日はよく寝られたか?
矢吹可奈
寝たというか、考え事してて気づいたら朝になってた感じかな…。
七尾百合子
私もそんな感じだよ。カメラでずっと見られてるから全然落ち着かないし。
永吉昴
なんだよ、2人ともだらしないな~。寝られる時に寝ておかないと、いざという時体力持たないぞ?
七尾百合子
昴さんが無関心過ぎるんですよ…。
矢吹可奈
シャワールームやトイレにはカメラが無かったみたいだけど、ずっと見られっぱなしだとね…。
永吉昴
ま、確かにな。おかげでオレもいつもより早く目が覚めちまったし。
七尾百合子
だからって人を叩き起こしてランニングに連れて行くのはやめてくださいよ…。
永吉昴
いいじゃん、百合子も暇だったろ?運動した方が気分も良くなるしさ!
七尾百合子
いや、そもそも私まだ寝てたんですけど…あとインターホン何度も押すの本当にやめてください。
永吉昴
朝だぞーって何度も叫んだのに出てこなかったんだから仕方ないだろ。
七尾百合子
あれ、そうなんですか?あの部屋って完全防音なのかな…全然気づかなかった。
矢吹可奈
ランニングって、劇場の中を走ってたの?
永吉昴
ああ。ついでにいろいろ見て回って来たぜ。行ける範囲の所までは行ってみた。
永吉昴
結論から言えば、出口は見当たらなかった。ここと自室以外は厨房、ランドリー、体育館に…
永吉昴
視聴覚室みたいにだだっ広い部屋と、鉄格子が降りたトラッシュルームくらいだ。
永吉昴
他にも部屋や階段も見つけたんだけど、シャッターが閉じてて入れそうになかったよ。
矢吹可奈
そっか…。なら、その入れない所に出口があるのかもしれないね。
永吉昴
悪いな、みんなで探索する前から腰を折るような事言っちまって。
矢吹可奈
気にしないで。それに、またみんなで探せば新しい発見があるかもしれないし!
七尾百合子
意外と見えない所に抜け穴があるかもしれませんしね。希望を捨てるのはまだまだ早いですよ!
永吉昴
……そうだな。へへ、サンキュ!
矢吹可奈
【そんな事を話している間に、1人2人と食堂に人が集まってきた】
矢吹可奈
【全員揃ってから、紗代子さんを先頭に劇場内の行ける所まで行って、出口を探してみたけど…】
矢吹可奈
【昴ちゃんの言っていた通り出口は見当たらず、私達はいよいよ自覚せざるを得なくなった】
矢吹可奈
【何者かの手によって、私達全員がこの劇場に……閉じ込められている、ということを】
(台詞数: 28)