真壁瑞希
みなさんこんにちは、真壁瑞希です。
七尾百合子
こんにちは、七尾百合子です。今日はどうしたんですか?
真壁瑞希
今回は哲学者の話をしようと思いまして。
七尾百合子
またプロデューサーの気まぐれですね。して、誰について話すのですか?
真壁瑞希
古代ギリシャの三大哲学者の一人、ソクラテスについてです。
七尾百合子
「無知の知」という概念を説いた有名な哲学者ですね。
真壁瑞希
古代ギリシャでは戦争が絶えず行われ、ソクラテス自身も三度出征したと言われています。
七尾百合子
哲学者でありながら、なかなかのつわものだったのですね。
真壁瑞希
それではまず、「無知の知」がどういうものかを説明します。
真壁瑞希
知識をひけらかす知識人より、知らないということを自覚している人の方が知識人であると説き…
真壁瑞希
同時に、知を得るためには無知であること知る必要があると説いたものです。
七尾百合子
これは頭をひねりたくなるような考え方ですね…。
真壁瑞希
これでも、簡単に言ってしまえばですけどね。
真壁瑞希
さて、ここからはプロデューサーの解釈も含まれますので、鵜呑みにせずご視聴ください。
真壁瑞希
この「無知の知」なのですが、これはソクラテス自身を表した概念なのです。つまり…
真壁瑞希
「自分は知らないということを自覚しているから、お前らよりは賢いよ?」と言っているのです。
七尾百合子
なんという……。
真壁瑞希
さらにソクラテスは相手に哲学を説く時、「助産術」と呼ばれる方法を用いています。
真壁瑞希
これは相手に質問を投げかけ、出てきた答えに対してさらに質問投げかけるというものです。
七尾百合子
それってつまり、ずっと「うんうん…それで?」とか、「…からの?」と言ってるようなものですね
真壁瑞希
これを相手が行き詰まるところまで続け、相手の無知を自覚させたと言われています。
七尾百合子
これはうっとうしい……。
真壁瑞希
そんなソクラテスにも妻がいまして…
七尾百合子
ウソでしょ!?その女性はよくこんな人の妻になろうと思いましたね…。
真壁瑞希
クサンティッペという方なのですが、とんでもない悪妻だったと言われています。
七尾百合子
この夫に対してこの妻あり、ですね。
真壁瑞希
しかし、これはソクラテスにとって悪妻と言われているのであって…
真壁瑞希
本当かどうかは定かではありません。
真壁瑞希
ソクラテスは自分の行ないが原因で、裁判にかけられ処刑されるのですが…
真壁瑞希
この時、牢獄にいる夫を思って嘆き悲しんだと言われています。
七尾百合子
いい奥さんじゃないですか…!
真壁瑞希
ちなみにクサンティッペは、哲学ばかり説く夫を見かねて水をかけたという…。
七尾百合子
因果応報ですね!
真壁瑞希
この時説いた言葉というのが「雷の後は雨がつきものだ」です。
七尾百合子
すごい余裕ですね。
真壁瑞希
ソクラテスにはたくさんの弟子がいて、ある日一人の弟子がこう尋ねたのです。
真壁瑞希
「そんなに酷い妻なら別れたらどうか?」と。ソクラテスは言いました。
真壁瑞希
「あなたもぜひ結婚しなさい。良妻なら幸福になれるし、悪妻なら哲学者になれるよ。」
七尾百合子
もうソクラテスは哲学者になるべくしてなった人ですね…。
真壁瑞希
ソクラテス自身もすごい変わり者でしたが、弟子たちもこぞって変わり者だったらしいです。
七尾百合子
哲学者なんて変わり者じゃないとやっていけないでしょうね。
真壁瑞希
天才となんとかは紙一重、というやつです。
真壁瑞希
といったところで今回はここまでです。次回はきっとないと思われます。
七尾百合子
あってたまるもんですか!ではみなさん、さようなら!
(台詞数: 44)