矢吹可奈
(ここ、体育館だよね…?誰かいないかな～…)
矢吹可奈
……あっ!
永吉昴
お前も…ここの新入りか…?
矢吹可奈
じゃあ…あなた達も…!?
七尾百合子
うん。今日からこの劇場に所属する予定の…新入りだよ。
永吉昴
これで16人か…。キリもいいし、これで揃ったってところかな。
矢吹可奈
(この人達が…765プロに選ばれた『超アイドル級』の候補生達…)
矢吹可奈
(……うーん、やっぱり雰囲気からして違うなぁ)
矢吹可奈
えっと、あの…はじめまして。私、矢吹可奈っていいます。趣味は歌うことです。
矢吹可奈
色々あって、いつの間にか寝ちゃってて…それで遅れちゃって…。
七尾百合子
え?あなたもそうなの?
矢吹可奈
あなたも、ってことは…。
永吉昴
オレらもそうなんだよ。気付いたら気を失ってて、目が覚めたらさっきの教室で寝てたんだ。
矢吹可奈
私達全員が…!?それって変じゃない?
永吉昴
そう、どう考えてもおかしいんだよ。って言っても原因なんか思い当たらないしなあ…。
七尾百合子
それに、私達の携帯とか、私物もなくなっちゃってる。私の本は大丈夫だったけど…。
矢吹可奈
外部と連絡が取れない…ってことですよね。どうなってるの…?
永吉昴
ま、答えの出ないことをいつまでも考えても仕方ねーし、とりあえず自己紹介といこうぜ。
永吉昴
オレは永吉昴。よろしくな!
矢吹可奈
永吉昴…って、地元の高校野球部を抜群のプレーで甲子園まで導いた、ってウワサの…!?
永吉昴
や、やめてくれよ。あれは先輩にしつこく頼まれてしょうがなくスケットに出ただけだって。
永吉昴
野球は楽しいし、好きだけど、オレはアイドルになって可愛くなるのが目標なんだ!
矢吹可奈
えっと、もう充分可愛いと思いますけど…?
永吉昴
はは、ありがと。でもまだまだ全然だよ。オレの目指す「可愛い」ってのはこんなもんじゃないぜ!
矢吹可奈
(『超アイドル級の野球選手』永吉昴さん…思ってたよりずっと爽やかな人だなあ)
永吉昴
あと、敬語とかいらないからな。気安く名前で呼んでくれ。オレも可奈って呼ぶからさ!
矢吹可奈
うんっ。よろしくね、昴!
七尾百合子
次は私かな?私は七尾百合子。よろしくね、可奈ちゃん。
矢吹可奈
よろしく!えっと、百合子ちゃんの才能って…?
七尾百合子
自分で言うのも恥ずかしいんだけど…一応『超アイドル級の文学少女』って呼ばれてるよ。
矢吹可奈
文学少女……って、何をするの?
七尾百合子
私はだけど、エッセイや小説を書いて出版社や新聞社に投稿したり、とか。
七尾百合子
まあそっちは頼まれるからやってるだけで、いつもは本を読み耽ってばかりいるんだけどね。
永吉昴
百合子の小説って中高生に大人気でさ。売り切れ続出の売れっ子作家なんだぜ?すごいよなー。
矢吹可奈
あ、ひょっとして「リリーナイト」ってペンネームの!?あれって百合子ちゃんが書いてたんだ!
七尾百合子
ちょ、ちょっと昴さん!
永吉昴
なんだよー、ホントは嬉しいくせに。減るもんじゃないしいいだろ?
七尾百合子
そういう問題じゃないです!もう、恥ずかしいなぁ…。
矢吹可奈
(昴と百合子ちゃんって仲良しさんなんだなあ…ちょっと羨ましいかも)
永吉昴
っと、オレ達の自己紹介はこんなもんか。まだあっちに何人もいるからさ、挨拶してくるといいよ。
矢吹可奈
うん、そうするよ。二人とも、改めてよろしくね!
(台詞数: 41)