周防桃子
本屋さんに来ました。ここで桃子ちゃんは新刊の特装版を貰う手はずです。
七尾百合子
「あ!いらっしゃい桃子ちゃん!」本屋さんの娘さんです。彼女は桃子ちゃん達子供の間でも
七尾百合子
とても優しいお姉さんとして大人気です!でも、時々ワケの分からない空想を話したりしています。
七尾百合子
「また聞かれちゃった…」いつもそう言って恥ずかしがって顔を隠すのは毎度の事。それが可愛くて
七尾百合子
地元の年代が近い男子からは憧れの的です!でもこの娘、凄い人見知りなので、男の子の誘いにも
七尾百合子
凄く消極的です。そんな彼女はいつも小説を読んで店番をしています。
周防桃子
「お姉さん、綺麗なんだからもっと自信持てばいいのに…」桃子ちゃんはいつもそう思います。
七尾百合子
「今日は新刊の交換?うん、それじゃあ引換券あるかな?」
周防桃子
桃子ちゃんはそう言われるとちゃーんと財布から引換券を出しました
周防桃子
「ふふーん!いつも財布のここに入れてるようにって、お姉ちゃんから言われてるよ!」
七尾百合子
「ふふっ、そうなんだー」お姉さんも優しく見守ります。
周防桃子
「…」
周防桃子
「あ!」桃子ちゃんはふと気づいて見上げました。あそこにあるのは桃子ちゃんが大好きな
周防桃子
アニメのキャラクターの漫画です!お母さんにも、好きな本を1冊買ってもいいと言われていたので
周防桃子
あれにしようかなー!さあ、桃子ちゃんは颯爽と手に取ろうと…
周防桃子
…
周防桃子
…うーん…
周防桃子
…うーん…ちょっと無茶なんじゃないかなあ?
七尾百合子
「大丈夫?踏み台持ってこようか?」お姉さんも心配そうに見守ります。
周防桃子
「大丈夫だよ…大人だもん」そうは言いますが桃子ちゃん、身長はすぐに伸びないぞ~
七尾百合子
踏み台はすぐ奥で子供達が本を取るのに使っていました。もう少し待てば使えますが
周防桃子
桃子ちゃんは全く待つ気配はないみたいです。やっぱり意地っ張りです。
永吉昴
「お?どうした??本取れないのか?」すると横に颯爽と現れた謎の人物
周防桃子
その人は桃子ちゃんが取ろうとしてた本をさっと取ってくれました!
周防桃子
「あ…」もう!もう少しで自分の力で取れそうだったのに!
周防桃子
でも桃子ちゃんは文句を言いません。ちゃーんとお礼を言います。「ありがとう!お兄ちゃん」
永吉昴
「お兄…」あーあ、この人女性でした。でも、子どものことなので、お姉さんは苦笑いで許します。
周防桃子
「お姉さん!この2冊ね」
七尾百合子
「はーい!1030円です」これでおつかいの1つ目は完了です!
周防桃子
後はレンタルビデオを返しに行くのと、お姉ちゃんに楽譜だね!頑張ろう!!
七尾百合子
…
永吉昴
「なぁ、百合子。オレってやっぱり男に見えるのかな」
七尾百合子
「子どもの間違いですよ…昴さんは魅力充分ですから。後でお昼奢ってあげますから」
永吉昴
桃子ちゃんの帰った後、そんな会話のやりとりがあったとか。無かったとかーー
(台詞数: 34)