永吉昴
へい、百合子。今どうせ暇だろ?
七尾百合子
ちょっと待って昴さん!今私は肘キスを攻略してて忙しいんです!
永吉昴
肘キスって?ヒジドルキスターの略?
七尾百合子
説明しましょう!人間は肘に口をつけることが出来ない構造になってるのです!
永吉昴
え!うそ? ちゅ♪
永吉昴
って!いとも容易くできたじゃねえか!
七尾百合子
いや私の肘じゃないですよ……チャンチャン♪
七尾百合子
とまあ、つかみのギャグはここまでにして。昴さん一体何を血迷ってたんですか?
永吉昴
暇だから遊ぼ。
七尾百合子
えー、さっきも言った通り忙しいんですけど……まあ他でも無い昴さんの為に一皮剥けましょう。
七尾百合子
トランプならありますけど。
永吉昴
うわ……きたよ、暇潰しといえばトランプっていう奴。花見とかバスの中とかでずっとやってる奴だ
七尾百合子
で、なんのゲームします?二人だからスピードします?
永吉昴
えー! やだよ、あれは反射神経が優れた者が勝つ、カードゲームの皮を被ったスポーツだよ。
永吉昴
あ、スピードじゃなくてさ!パワーやろうぜ!
七尾百合子
パワー? トランプマスターユリコでも聞き及んだ事の無いゲームですね。どんなルールです?
永吉昴
うん、前半はスピードと同じく、まずカードを赤と黒で別けて、「パワー」の掛け声とともに……
永吉昴
相手の所持しているカードをちからずくで奪い取る!
七尾百合子
さっきまでスピードのアクティブ性を批判してた人物とは思えない発言!
七尾百合子
あ、馬場抜きはどうです?
永吉昴
えー!ババ抜きなんて 二人でやったらカードを揃える作業にしかならないじゃん!
七尾百合子
ノンノン!ババ抜きではなく馬場抜きです!カードを無作為に別けてこのみさんを選り分ける!
永吉昴
あー、百合子。オレの手札にはこのみ居なかったけど、そっちには?
七尾百合子
ごめんなさい……私の手札も全部ただのガードでした。このみさん発見出来ずです。
永吉昴
……このみが見つかった事……ある?
七尾百合子
いえ、さっきテキトーに私が作ったゲームで、これが初の試みなので……
七尾百合子
あ、気を取り直してトランプタワー建設勝負しましょう!昴さんより早く建造してみせます!
永吉昴
よし!ならオレは百合子より先にトランプマットを完成させるぜ!
七尾百合子
うわあトランプマットって難易度低そう!
七尾百合子
あ、そうそう。トランプ宴会芸を嗜んで来たので披露させて下さい!
永吉昴
よしきた!見せ物茶々入れ台無し魔王と謳われたオレが批評してやるぜ!
七尾百合子
ではご覧ください!トランプスラッシャー!
永吉昴
あ、それあれだろ?トランプ飛ばして野菜とか気るやつだろ?
七尾百合子
ちょっと!何で先に言うんですか!そんな不埒者はスラッシュしてやります!
永吉昴
きゃーきゃー!
永吉昴
あ、そういやあれだ。オレもトランプによる手品を修得せし人物なんだ。
七尾百合子
いやその感じ絶対嘘じゃないですか。
永吉昴
ホントだって!いつも白塗りで分からないかも知れないけど、トランプマンの正体オレだから。
永吉昴
じゃあ目をつぶっとくからさ、百合子この山札から好きなの一枚選んでよ!
七尾百合子
はい、選びました……
永吉昴
ちゃんとカードを選んでね。カードの下の机選びましたー!とかダメだぞ!
七尾百合子
めんどくさい!早く続けてくださいよ!
永吉昴
あと、その……オレを選ぶのも今は……無しだから。
七尾百合子
めんどくさい!
永吉昴
百合子の選んだカード……それは!上から2枚目のカードだ!
七尾百合子
え!どうして分かったんですか?絶対テキトーだと思ったのに!
永吉昴
ほら、百合子ってさ。こういうとき大体上から2番目を選ぶ癖があるんだよね……
七尾百合子
で、その上から2枚目のカードの絵と数字は?
永吉昴
百合子めんどくさいぞ!
七尾百合子
めんどくさい!
(台詞数: 50)