矢吹可奈
ーー始まりはほんの気紛れだった
矢吹可奈
「…ッ諦めたくない……アイドル続けたいです!」
矢吹可奈
矢吹可奈…スクリーンに映る彼女は胸の奥底にある言葉を主張した。
矢吹可奈
TVの向こう側に映る天海春香に憧れ、アイドルの世界に足を踏み入れる彼女
矢吹可奈
舞台の外側を知りながらも、最後まで気持ちを手放す事が出来なかったのだ。
矢吹可奈
外部ストレスと過食で可奈の体重は過剰になりながらも、メンバーの支えもあり無事に復帰した。
矢吹可奈
ーーふぅ、本当はソーシャルゲームには抵抗があるんだけどな…。
矢吹可奈
映画の鑑賞を終えてしばらくしての事である。僕はミリオンライブに登録をしていた。
矢吹可奈
プロデューサー♪私の担当♪プロデューサ〜〜♪
矢吹可奈
第一声に突拍子もない歌声が僕を迎い入れる事になった。
矢吹可奈
知った設定とは随分と違うなと感じた。それに憧れは春香でなく千早になっているではないか
矢吹可奈
映画で観た時とは印象が変わるな…。これもまた矢吹可奈の面白さって訳か
矢吹可奈
アンコール、アンコール♪それじゃあ、矢吹可奈、いっきまーす
矢吹可奈
ステージがまた動き出す。オレンジの灯りを道標に
矢吹可奈
そういえばいつから僕は…
矢吹可奈
歌声に魅入られていたのだろう?
春日未来
………。
春日未来
P「未来、ちょっと動かないで」
春日未来
P「さっき走った時に、髪型乱れてるじゃない。ほらブラシ…それとリボンも結び直してっと」
春日未来
P「ステージはさっきの紙吹雪で滑るやすくなってるから飛び跳ねないで、舞台上でコケるわよ」
春日未来
もう、プロデューサーさん。まるでお母さんみたい。
春日未来
P「お、お母さんって…私そんなに歳はとってないわよ」
春日未来
ん〜、でもそれ静香ちゃんに同じ事したら絶対に怒られますよね?子供扱いしないでください…って
春日未来
P「そう言える内はひよっ子の証拠よ。さぁ、そのフレッシュさをステージにぶつけてきなさい」
春日未来
プロデューサーさん、手ッ!
春日未来
P(パンッ)
春日未来
私は子供じゃないですよ
春日未来
えへへ…。アイドル春日未来、いっきまーす。
春日未来
……。
春日未来
P「…うん、行ってらっしゃい」
天海春香
[トゥ ル ル ル ル♪]
天海春香
はい……もしもし春香です。
天海春香
はい……聞こえますか?ステージのみんなの声
天海春香
………。
天海春香
大丈夫ですよ。それに…
天海春香
忙しくても、遠くに離れていても
天海春香
気持ちはちゃんと繋がっていますよね?プロデューサーさん
天海春香
はい……。終わったら、また掛け直しますね。(ピッ♪)
天海春香
・・・みんな〜〜!たくさんの声援、ありがとうございまーす。
天海春香
アンコール曲を歌う前に〜、おいで〜可奈ちゃんに未来ちゃ〜ん
矢吹可奈
………。
春日未来
………。
天海春香
アンコールはこの3人でお届けします
天海春香
タイトルは…
矢吹可奈
タイトルは……せ〜
春日未来
タイトルは……せーの♪
天海春香
……。
天海春香
P「ありがとう、春香」
(台詞数: 48)