黒井社長
<<ハハハハハハハハハハハハハハ
永吉昴
……っ…
高山紗代子
(タッタッタッ)…昴ちゃん、出番まであと3組だって。1回ならネタ合わせできるけどやる?
永吉昴
…へっ?あ、ああ…紗代子か
永吉昴
いや、やめとく。多分今やっても集中できそうにないから
高山紗代子
もしかして緊張してるの?
永吉昴
……実は、かなりな
永吉昴
何なんだろうな。心臓をゆっくり締め付けられるみたいな、この気分
永吉昴
ジェットコースターの上がってる途中みたいな、嫌～な気分
永吉昴
劇場の普段のライブだと全然こんなことないのに。他の参加者がウケてるの見ると怖くてさ
永吉昴
「俺達の時笑いが少なかったらどうしよう?」って思っちゃって。
永吉昴
多分だけど、仕事柄これスベったらニュースになるからな
永吉昴
「永吉昴、Miliー1グランプリに参加するも盛大にスベる」なんて新聞に載ったらどうする?
永吉昴
ちょっとした生き恥じゃん。実際、1回戦は多少失敗したわけだしさ
永吉昴
失敗が怖い。出来ることならここから逃げ出したい。こんな気持ち久しぶりだぜ…
高山紗代子
昴ちゃん……
永吉昴
昨日、野球中継の仕事で一緒だった芸人さんと話したんだけどさ
永吉昴
やっぱプロでも、こういう賞レースは独特の緊張するんだって
永吉昴
はぁ……正直、棄権して帰りてえ……
高山紗代子
昴ちゃんっ!!
永吉昴
わっ!?
高山紗代子
そんな中途半端な気持ちのまま臨んじゃダメだよ!
高山紗代子
いい?過去のことなんて振り返っちゃダメ!後悔に変わるから!
高山紗代子
そして、未来のことも考えちゃダメ!大丈夫かな?って不安になっちゃうから!
永吉昴
いや、それは気持ちでは分かってるんだよ!でも……
高山紗代子
「ここからはオレのターンだ。最高にカッコよくキメるぜ!みんな、ついてこいよ!」
高山紗代子
…これ、昴ちゃんが初めてその衣装を着たライブで言った言葉だよ。覚えてる?
永吉昴
…ああ
高山紗代子
実はこの衣装、本当は決勝用にしようと思ってたんだよね
永吉昴
へえ、そうなのか?
高山紗代子
うん。ハツラツアイドルの昴ちゃん。そして熱血アイドルの私。本気モード全開の衣装。
高山紗代子
でも気づいたの。決勝じゃないから本気を出し惜しみする、そんな必要なんてないって
高山紗代子
たかが2回戦、されど2回戦。
高山紗代子
最初から全力全開。それがいつもの私達だよね!(スッ)
永吉昴
ん?
高山紗代子
手、出番まで繋いでおこうよ。
高山紗代子
ついつい熱くなっちゃったけど、私だって余裕がある訳じゃないもの。……少しは不安だし
永吉昴
へへっ、なんだよ?あんなに威勢良く説教垂れたクセに
高山紗代子
うっ…そ、それはいいの!昴ちゃんの方が私より辛そうに見えたんだから!
永吉昴
何だよそれ……でも、ありがとな(ギュッ)
高山紗代子
……ふふっ(ギュッ)
永吉昴
今回は紗代子だけじゃなくて、千鶴メインで書いたネタだし。大船に乗った気分で行くか!
高山紗代子
ちょっと!それどういう意味かな!?
黒井社長
<<ミルキーウェイさん、スタンバイお願いします
高山紗代子
……って言ってたら、わりとすぐに呼ばれちゃったね
永吉昴
そうだな。(ギュッ)でも、もう大丈夫だ。紗代子、行くぞ!
高山紗代子
うん!絶対に突破しよう!
高山紗代子
<<(タッタッタッ…)こんにちは!絆で進め!
永吉昴
<<情熱で走れ!
高山紗代子
<<「ミルキーウェイ」です!よろしくお願いしますっ!!
(台詞数: 50)