永吉昴
<<まずは1回戦突破おめでとうなの。ミキ、ちょっと2人のこと見直しちゃった
高山紗代子
ひとまず何とかなったね。昴ちゃん、このまま勢いに乗って突っ走ろう!
永吉昴
そうだな!最初は紗代子厳しすぎると思ってたけど、結果通ったから良しとするか
二階堂千鶴
……昴、紗代子。喜ぶのは少し早いかもしれませんわよ
永吉昴
なんだよ千鶴、渋い顔しちゃってさ
二階堂千鶴
(ペラッ)先ほど、1回戦の審査員の方からの講評の紙を頂きました
高山紗代子
そっか、1回戦は講評くれるんですよね。ちょっと気になるかも
二階堂千鶴
読み上げますが、2人とも覚悟はよろしいですか?
永吉昴
なんだよ覚悟って。そんなに酷いこと書いてあるのか?
二階堂千鶴
……とりあえずは良い部分から読みますわね
二階堂千鶴
『声量及び滑舌:良好。遠くの席まではっきりと聞こえる』
永吉昴
いい事じゃん。まあアイドルだし当然だけどな
二階堂千鶴
『ツッコミ:やや良い。男性口調でのツッコミが斬新で、他コンビとの差別化が諮られている』
永吉昴
<<昴くんのツッコミが誉められてるの。良かったね
永吉昴
まあこれがオレの味だからな!なんだよ、全然誉めてくれるじゃん
高山紗代子
千鶴さん、続きは?
二階堂千鶴
(ペラッ)『テンポ:やや早い。特にボケはかなり早口でまくし立てている印象がある』
高山紗代子
うーん、あれだとちょっと早いのかな?
二階堂千鶴
『ボケ:やや悪い。本人自身も無理をしてボケている感じが伝わってしまっている』
高山紗代子
……
二階堂千鶴
『ネタの構成:悪い。自分達だけで楽しんでおり、客に見せるという気持ちが伝わらない』
永吉昴
……
高山紗代子
……
二階堂千鶴
『総評:個々のポテンシャルの高さや落ち着きはあるが、空回りしている部分も散見される』
二階堂千鶴
『特にネタの方向性やボケは今からでも変更しないと、2回戦突破は厳しいだろう』
二階堂千鶴
『競技漫才は内輪で楽しむものでなく、目の前の客を楽しませるものであると留意されたし』
二階堂千鶴
…だそうですわ
高山紗代子
(ズーーーーーーーン)
永吉昴
…おい、紗代子めっちゃ落ち込んでるじゃないか
永吉昴
<<昴くんはそこまでじゃないけど、紗代子関連が全部酷評されてるの
二階堂千鶴
そうですわね……ボケもネタ作成者も紗代子でしたし
永吉昴
<<もしかしたら1回戦、けっこーギリギリの通過だったのかもね
永吉昴
おーい紗代子、しっかりしろ。まだ先は長いんだろ?
二階堂千鶴
……紗代子?
高山紗代子
(ポケーッ……)
二階堂千鶴
……目を開けたまま気絶していますわ
永吉昴
<<紗代子、起きて?ミキに起こされるなんて世も末だよ?(ユサユサ)
高山紗代子
(ポケーッ……)
永吉昴
<<……冷蔵庫のたい焼き、食べちゃうよ?
高山紗代子
それはダメ
永吉昴
起きてるじゃん
高山紗代子
うーん……でもここまで酷評されると流石に凹むね。ちょっと堪えたかも
永吉昴
とりあえず何か食べに行こうぜ?胃に物を入れてリセットしないと、オレも持たないし
二階堂千鶴
確かにそうですわね。辛い時は食べて元気を出すのが一番ですわ。どこに行きます?
永吉昴
<<ミキはどこでもいいよ。紗代子、どこか行きたいとこある?
高山紗代子
すき家
永吉昴
即答かよ
(台詞数: 47)