中谷育
さてと、浜辺のトレーナー全員に勝ったところで……海の家へれっつごー!《タタタッ》
高山紗代子
いらっしゃいませ! ご注文は……っ!?
周防桃子
……もしかして、紗代子さん?
高山紗代子
桃子ちゃん!? どうしてここに……!?
周防桃子
桃子はこの子……育の付き添いで来てるだけだよ。紗代子さんこそ、どうしてここに?
高山紗代子
えっと、実は……店主である親戚のおじさんが体調を崩して寝込んじゃって……。
高山紗代子
ご家族の方も色々忙しくて代理が出来ないそうだから、運良く予定を空けられた私が代わりに、ね。
周防桃子
そっか。町から遠いのに、色々大変だね。お疲れさま。
高山紗代子
ありがとう。でも、私も好きでやってるから大丈夫だよ。
中谷育
えっと、おねえさんと桃子ちゃんはしりあいなの?
高山紗代子
あ、うん。私もスオウ博士に色々とお世話になってるからね。……ところで、君は?
中谷育
わたし、中谷育! よろしくね!
高山紗代子
育ちゃん、ね。私は高山紗代子。こちらこそよろしくね。
高山紗代子
育ちゃん、ね。私は高山紗代子。こちらこそよろしくね。…? その腰につけてるのはボール……?
周防桃子
そうそう。育は今ポケモントレーナーとして旅をしている最中なんだよね。
高山紗代子
へえ……こんなに小さい子がトレーナーに……。すごいね!
高山紗代子
……………。
高山紗代子
ねえ、育ちゃん。突然だけど、よかったら私と1体同士でポケモンバトルしない?
中谷育
えっ、わたしとバトル……? でもお店のほうは……。
高山紗代子
私がバトルしてる間だけバイトちゃんにバトンタッチするから大丈夫だよ。それに……、
高山紗代子
熱いバトルを見せてくれたらいいものあげるから、ね?
中谷育
……うん、わかった。いいよ。
高山紗代子
うん、決まりだね! ……あ、そうだ! ……あーあー、マイクテスト、マイクテスト……。
高山紗代子
『えー……海水浴に来られているお客様方へ、サプライズイベントのお知らせを致します!』
高山紗代子
『内容は1対1のスペシャルマッチです!そして挑戦者はなんと期待の新人トレーナーさんです!』
高山紗代子
『ご興味のある方は、是非この一戦を観に来てください! 待っています!』《ブツッ》
中谷育
……っ!すごい、お客さんが次々にあつまってくる……!ふなのりさんに、うきわちゃんまで……!
周防桃子
まあ、そうだろうね。今来てるのはみんな育が倒した人達だから、この一戦が気になるんだろうね。
高山紗代子
それじゃ、店番はよろしくね、バイトちゃん! ……ところで育ちゃん、回復とかは大丈夫?
中谷育
ここの人たちはピジョンだけで倒したし、休ませてたこっちの子でいくから大丈夫だよ。
高山紗代子
なら万全だね。それじゃ、始めよっか。おいで、モウカザル!《ポンッ》
中谷育
それじゃ、こっちは……いっておいで、ワカシャモ! ……それから、クチート!《ポポンッ》
周防桃子
……? ワカシャモが戦うのは確定として、なんでクチートまで?
中谷育
クチートにはこのバトルを見学してもらおうかなって。それで少しでも経験になれば……。
周防桃子
そっか。確かに、捕まえたばかりでまだ色々と経験が浅いもんね。
高山紗代子
『これより、スペシャルマッチを開始します! 瞬きせず、最後まで観てください!』
高山紗代子
……それじゃ、桃子ちゃん。号令よろしくね。
周防桃子
……こほん。それでは、中谷育と高山紗代子の1on1バトル……始め!
中谷育
せんてひっしょうだよ! ワカシャモ、でんこうせっか!《ビュンッ!》
高山紗代子
モウカザル、マッハパンチで反撃!《ヒュッ!》
周防桃子
《ドガァッ!》……でんこうせっか? いつの間に新しい技を……?
中谷育
ここの人たちと戦ってる時に新しく2つ覚えたんだよ! それで、もうひとつは……、
高山紗代子
モウカザル、かみなりパンチ! 《バヂィッ!》
中谷育
ワカシャモ、よけて!《フッ》
中谷育
ワカシャモ、よけて!《フッ》そこから……ニトロチャージ!《ゴォッ!》
高山紗代子
《ズドン!》あちゃー……一発もらっちゃったか。しかもその技って……。
中谷育
《S↑》そうだよ! この技はうてばうつほど速くなるんだよ!
周防桃子
(出だしは上々みたいだね。素早さを上げつつの立ち回りもいい感じ。……でも、気のせいかな?)
周防桃子
(紗代子さんのモウカザルってこんなに動き遅かったっけ……? 以前会った時はもっと……。)
高山紗代子
ふふっ、久し振りに熱いバトルが出来そうな予感。いくよ、モウカザル!
(台詞数: 50)