周防桃子
……
周防桃子
……
周防桃子
……はあ、良かった。今日は流石にいないか。
高山紗代子
おや、奇遇だね。おはよう。
周防桃子
ああもう!
周防桃子
今日土曜日だけど!
高山紗代子
そうだね、だからこそこうしてこんな時間からのんびり出来ると言うわけさ。
周防桃子
暇なの?
高山紗代子
まさか、暇な人間は屋上に来ないよ。
周防桃子
てきとうばっかり。ほんとよくわかんない。ミステリアスな人。
高山紗代子
品のある褒め言葉だね。
周防桃子
皮肉のつもりだったんだけど。
高山紗代子
私もだよ。それより、君は何しに来たんだい?今日も探検かい?
高山紗代子
何度も同じ所を探検しても味気ないと思うが。そんなに屋上が好きなのかい?
高山紗代子
それだったら初等部にも屋上があるだろうに。
周防桃子
別に、小学生がこっちに来ちゃだめなんて決まりはないでしょ。
高山紗代子
あちらの屋上になくてこちらの屋上にあるもの、か。
周防桃子
……なに?
高山紗代子
別に、言ってみただけだよ。屋上なんて、私にとってはどこも同じさ。
周防桃子
じゃあなんでこんな所にいるの?
高山紗代子
風が私を呼んだんだよ。ここはよく吹くからね。
周防桃子
風と話でも出来るって?
高山紗代子
風紀委員だからね。
周防桃子
ふうん。
周防桃子
……あの、誰だか知らないけど。
高山紗代子
名乗ってなかったかい?私は高山紗代子。探偵部の……
周防桃子
紗代子さん、桃子の邪魔する気なの?
高山紗代子
邪魔……とはなんだろう。
周防桃子
答えて!
高山紗代子
そこまで怒らなくてもちゃんと答えるよ。そうだね……
高山紗代子
邪魔と言われても、君が何をするつもりなのか分からないのにできるわけ無いだろう?
周防桃子
……ほんとにわかんないの?それとも嘘ついてる?
高山紗代子
私は魔法使いではないからね。分からないことは分からないよ。
高山紗代子
それにしても君は、邪魔されるような事をしようとしているのかい?
周防桃子
……
周防桃子
ああもう!みんなして桃子の邪魔ばっかして!桃子が何か悪い事した!?
高山紗代子
してない。
周防桃子
……!な、なにいきなり。
高山紗代子
なんでもないよ。さて、楽しいお話の時間もそろそろ終わりだ。
高山紗代子
よい子はもう帰る時間だよ?
周防桃子
まだ朝なんだけど。
高山紗代子
そしてもう一つ、君とここで会うのもきっとこれが最後だろう。
周防桃子
……どういう事?
高山紗代子
さあ、でも君がここに来る用事がなくなったら部室に遊びに来るといい。
高山紗代子
お茶くらいは出してあげよう。
周防桃子
……ほんとよくわかんないね。良いよ、今日はもう帰る。もうほんとにこれでお別れかもね。
周防桃子
ばいばい。
高山紗代子
……
高山紗代子
さて、
高山紗代子
さて、間違えるなよ。高山紗代子。
(台詞数: 50)