福田のり子
ごめん、よく分かんないからもう一度説明してよ。
真壁瑞希
つまりですね、こちらの眼鏡をかけたほうが、
高山紗代子
高山紗代子さんで、
真壁瑞希
こちらの眼鏡をかけていないほうも
高山紗代子
高山紗代子さんなんです。
福田のり子
あー……
福田のり子
あー……分かった人いる?
真壁瑞希
ふむ。周防さんや中谷さんは理解が早いですね。
福田のり子
うそっ!小学生に負けてるの、アタシ!?
高山紗代子
のり子さん、私も、いえ、私達も戸惑っているので、大丈夫です。
福田のり子
ありがと。えーっと、どっちの紗代子だっけ?あ、どっちも紗代子か。
高山紗代子
『じゃあ、眼鏡のない私のほうは沙代子と呼んでください。喋り方も少し遠い感じで喋ります』
高山紗代子
「それじゃあ、眼鏡をかけた私はこんな喋り方で。あっ、紗代子のままで十分です」
福田のり子
さ、さすが、紗代子と沙代子。器用だね。
真壁瑞希
それでは改めて。なぜこうなっているかは分かりますか?
高山紗代子
「ううん、心当たりは」『全くないかな』
福田のり子
参ったね、これは。
真壁瑞希
元に戻る方法は今、松田さんが探しています。
真壁瑞希
問題は明後日に控えている……
高山紗代子
「『バースデーライブ!』」
福田のり子
そっか、2人で出るわけにはいかないもんね!
高山紗代子
「交代しながら出るとかどうかな?」『でも、ずっとステージに立っていたい!』
真壁瑞希
……幸いまだ時間はあります。みんなでアイデアを出し合いましょう。おー。
福田のり子
……
福田のり子
……えーっと、沙代子だっけ。確認していい?なんで育を叱ったりしたの?
高山紗代子
『それは……動きが悪かったからです!』
福田のり子
……それだけ?
高山紗代子
『…………それだけです』
高山紗代子
「沙代子ちゃん……育ちゃんにどうして動きが悪いか聞いた?」
高山紗代子
『……聞く必要なんてないでしょう?』
高山紗代子
「それはおかしいよ!理由を聞いて、そこを改善しないと。一方的に怒ったらダメだよ」
高山紗代子
『理由は何であっても、動きが悪いのは自己管理がなってないからでしょ?』
高山紗代子
「でも……」
福田のり子
……わかってる。桃子、ここは私に任せて。
福田のり子
沙代子が育を叱った理由は分かったよ。でも、紗代子のいうとおり、理由も聞かないのはよくない。
福田のり子
そして、紗代子。なんで沙代子をちゃんと怒らないの?育は大事な仲間でしょ?
高山紗代子
「だって、沙代子ちゃんには沙代子ちゃんなりの考えがあるはずで……」
真壁瑞希
……なるほど。そういうことですか。
福田のり子
どうしたの、瑞希?
真壁瑞希
どうやら2人は高山さんが持つ2つの性格を別々に強く受け継いでいるようです。
真壁瑞希
努力と根性のストイックな高山さんと
真壁瑞希
優しく仲間想いの高山さんに。
高山紗代子
「そっか……だから今朝から調子が……」
高山紗代子
『紗代子ちゃん、それ、関係あるかな?』
福田のり子
それで、何で紗代子たちは2人は分かれちゃったの?
真壁瑞希
……なんででしょう?
福田のり子
……
真壁瑞希
???「ふふふ、お困りのようですね」
高山紗代子
「『誰!?』」
真壁瑞希
???「世界の謎は私のもの!名探偵!にお任せください!」
(台詞数: 50)