福田のり子
うーん、難しいね。百合子かぁ。
高山紗代子
はい、百合子なんです。
福田のり子
……ねぇ?これ、アタシに相談して役に立てるのかな。
福田のり子
ほら、亜利沙みたいに分析が得意な人間とかいるじゃない?
高山紗代子
いえ、のり子さんがいいんです。
高山紗代子
のり子さんは熱い人です。でも、冷静さも持っています!
高山紗代子
だから、熱くなりやすい私と百合子の弱点をのり子さんなら見つけられると思うんです。
福田のり子
弱点ねぇ。まぁ、勝負だし、相手の隙を突くのは当然だけど。
福田のり子
……真っ向勝負じゃ、だめ?
高山紗代子
……百合子にだけは勝ちたいんです。
高山紗代子
いつも私を慕ってくれる百合子にだけは、全力で勝ちたいんです!
福田のり子
……
福田のり子
……熱いね。いいよ、そういうの。勝てる手を全部使って勝つのも真っ向勝負だよね。
高山紗代子
はい、だから、のり子さんから見た私たちの弱点、教えてください!
福田のり子
……とは言ってもねぇ、2人とも可愛いし、華はあるし、
福田のり子
歌は紗代子のほうがうまいけど、ステージ演出で言えば百合子が上手……
福田のり子
その部分で差を詰めてみるとかどうかな?
高山紗代子
ステージ演出……ですか?
福田のり子
うん。まぁ、演出じゃなくてもいいけど、ステージでの自分の見せ方っていうのかな?
福田のり子
いつもと違って、ちょっとしたサプライズを入れてみてもいいんじゃない?
高山紗代子
サ、サプライズですか。私、あまりそういうのは得意じゃ……
福田のり子
そお?最近の紗代子はアドリブにも強くなったって聞くけど?
高山紗代子
そ、そんなことは!
福田のり子
謙遜しなくていいのに。そうだ!前のライブみたいに、メガネをかけてステージに出て見たら?
高山紗代子
前のって……あずささんや、可憐と一緒にやった、アレですか?
高山紗代子
ダメです!あの時はあずささんが引っ張って……
高山紗代子
ダメです!あの時はあずささんが引っ張って……くれたかどうかは置いといて、
高山紗代子
偶然何とかうまくいっただけです!
福田のり子
……そんなにメガネをかけたままじゃイヤ?
高山紗代子
……
福田のり子
もう、大丈夫だと思うよ。メガネをかけたままでも、紗代子は強気にパフォーマンスできる。
高山紗代子
……
福田のり子
決めるのは紗代子だけどね。ひとまず、他の案も考えようか。
高山紗代子
……私は変われたんでしょうか。
福田のり子
……もう頭が固い紗代子じゃないよ
高山紗代子
……少し、考えさせてください。
福田のり子
(勝ち続けるっていうのも大変だね。羨ましいけど)
福田のり子
(今の紗代子なら大丈夫だと思うんだけど、あと一押しかな。)
福田のり子
(……ま、アタシはアタシのできることをやらないとね。紗代子と百合子が全力で戦えるように!)
福田のり子
(あ、陰で鼻メガネを持った茜を捕まえたのは、また別の話ね)
(台詞数: 40)