百瀬莉緒
うーん、ちょっとこのチークの色じゃ薄すぎるかしら
高山紗代子
ええ!?もっと濃い色にするんですか!?
百瀬莉緒
当然よ。次のステージは夜間に野外で行われるの。
百瀬莉緒
審査員はステージ側から見るの。それなら少し濃い色にしておかないと印象が薄くなるわ。
高山紗代子
な、なるほど
百瀬莉緒
まぁ、それでも私や千鶴ちゃんほどの濃さはいらないわね。
百瀬莉緒
それに、紗代子ちゃんはまず「歌」で勝負しないとね!
高山紗代子
もちろんです!
高山紗代子
ジュリアちゃんの歌に対する情熱はシアターでも五本指に入ります。
高山紗代子
勝つための努力は惜しみません。でも、それは「歌」で真っ向勝負をしたうえでの話ですから!
百瀬莉緒
ふふふ、お姉さん、紗代子ちゃんをますます応援したくなっちゃった。
百瀬莉緒
私の出番は2回戦で終わっちゃったけど、みんなには全力を出してほしいものね。
高山紗代子
ありがとうございます!莉緒さんのためにも絶対勝ってみせますから!
百瀬莉緒
期待してるわよ。
百瀬莉緒
ところで、今回もメガネは付けないのかしら?
高山紗代子
はい、その予定ですが。
百瀬莉緒
んー……
百瀬莉緒
んー……今回はかけて出場してみない?
高山紗代子
どうしてです?
百瀬莉緒
一つはインパクトね。
百瀬莉緒
普段ステージではメガネをかけない紗代子ちゃんがメガネをかけて登場する。
百瀬莉緒
それだけで、審査員は紗代子ちゃんに興味を示すわ。
高山紗代子
な、なるほど……?
百瀬莉緒
そしてもう一つ。
百瀬莉緒
紗代子ちゃんの眼鏡姿が可愛いから。
高山紗代子
え!?
百瀬莉緒
きっとファンのみんなもステージ上で眼鏡を付けた紗代子ちゃんを見たいって思うな。
高山紗代子
そ、そんなこと……
百瀬莉緒
ねぇ、挑戦してみない?そのためのメイク道具も準備してあるの。
高山紗代子
……
高山紗代子
すいません。今回はやっぱり眼鏡はかけないでおきます。
百瀬莉緒
そ、残念ね。
百瀬莉緒
でも、かけたくなったらいつでも相談してちょうだい。力になるから。
高山紗代子
はい。
高山紗代子
それにしても……莉緒さんってプロデューサーみたいですね。ちょっとびっくりしました。
百瀬莉緒
そうかしら?ただ、紗代子ちゃんに似合う格好を考えただけなんだけど。
高山紗代子
いえ、審査員の印象やステージでの映えを考えるなんて、まさにプロデューサーです!
百瀬莉緒
そ、そうかしら。
百瀬莉緒
ちょっと待って!?ということは、セルフプロデュースすれば合コンでもうまくいくんじゃない?
高山紗代子
えっと、それは……
百瀬莉緒
そうに違いないわ!よし、次の合コンは上手くいきそうね!紗代子ちゃん、ありがとう!
高山紗代子
あ、その……どういたし、まして?
百瀬莉緒
(ふふ、紗代子ちゃんを可愛くしたかっただけなのに思わぬ収穫ね!)
百瀬莉緒
(それにしても、紗代子ちゃんはステージでも眼鏡をかけていいと思うのよねぇ)
百瀬莉緒
(まぁ、私にはわからない事情があるんでしょうけど、いつか、きっとね)
百瀬莉緒
(さて、茜ちゃんに手伝ってもらっているジュリアちゃんはどうかしら?)
百瀬莉緒
(茜ちゃんによるジュリアちゃんの改造の結果は、また別のお話ね)
(台詞数: 47)