高山紗代子
うわぁ、このトマト、とってもあま～い♪
木下ひなた
そう言ってもらえると、うれしいべさ。
高山紗代子
都会でこんなにおいしいトマトが採れるなんて思わなかったよ。
高山紗代子
育て方が上手なんだね。
木下ひなた
そ、そんなことないよぉ。たまたま上手くできただけだって。
高山紗代子
そんな謙遜しなくてもいいのに。
高山紗代子
実家でもお野菜を育ててたんでしょ。
木下ひなた
でも、じいちゃんとばあちゃんのお手伝い程度かなぁ。
木下ひなた
あっ、そうだ、この前じいちゃんからトウモロコシも届いたんだよぉ。ちょっと待っててねぇ。
高山紗代子
は～い。
木下ひなた
お待たせしたない。紗代子さんが来る前に茹でておいたんだわぁ。
高山紗代子
あれ、じゃあ、ちょっと冷めちゃってるんだ。
木下ひなた
大丈夫だよぉ。じいちゃんのトウモロコシは、ゆでた後に冷やして食べても美味しいんだわぁ。
高山紗代子
そうなんだ……それじゃあ、お言葉に甘えて
木下ひなた
……
高山紗代子
わっ!本当だ!粒からジューシーで甘い汁がたくさん出てきて!温かくないのに美味しい!
木下ひなた
気に入ってもらえてなによりだわぁ。
高山紗代子
あ、でも、これ以上食べちゃうと……
木下ひなた
どうかしたかい?
高山紗代子
えっとね、そろそろいいと思うんだけど。……ちょっとごめんね。
木下ひなた
ありゃ。紗代子さん、すごい勢いで駆けて行っちゃったべさ。
木下ひなた
はぁ、夏休みもあと少しだってのに暑い日だねぇ……
木下ひなた
シャリ)うん、じいちゃんのトウモロコシはなまら美味しいべさ。
高山紗代子
お待たせ、ひなたちゃん。
木下ひなた
おかえりな、うわぁ!でっかいスイカでねぇか!これ、どうしたんだい?
高山紗代子
お母さんがお世話になるなら持っていきなさいって。裏の水道で冷やしてたんだよ。
木下ひなた
ありがとねぇ、紗代子さん。
高山紗代子
さ、切ってあげるから一緒に食べよ。
木下ひなた
……うわぁ、こっだら甘ぇスイカ食べたことないよぉ?
高山紗代子
喜んでもらえてよかった。
高山紗代子
ひなたちゃんのおじいちゃんはスイカは作ってないんだ?
木下ひなた
やっぱし、ネームバリューがないからねぇ。
高山紗代子
確かに西のほうのイメージが強いかも。
木下ひなた
作れないわけじゃないんだけんどもねぇ。作付時期をちぃっと考えないといけないんだべさ。
高山紗代子
さすがに、詳しいね。
木下ひなた
えへへ、学校でも地理と理科は得意なんだよぉ?
高山紗代子
じゃあ、夏休みの自由研究もバッチリだね
木下ひなた
もちろんだよぉ。あとは始業式に持ってくだけだべさ。
木下ひなた
こっちは夏休みが長くてうれしいねぇ。みんなで一緒に長く遊べんだから。
高山紗代子
……宿題が終わっていればね。
木下ひなた
……なんで、今日来るはずだったみんな、終わっていないんだろか。
高山紗代子
大丈夫!私が何とかするから!
高山紗代子
だから、31日はみんなで遊ぼうね!
木下ひなた
うん!
木下ひなた
(……二人しかいなかったけど、楽しいお休みになったなぁ)
木下ひなた
(紗代子さんは31日にみんなであそぼうって約束してくれたし、私もレッスンを頑張らねば)
木下ひなた
(トーナメントも来月から、始まっちゃうからねぇ。大丈夫だろか)
木下ひなた
(でも、何事も楽しんだほうがいいって茜さんも言ってたっけ、気にしてもしょうがないべや)
木下ひなた
(そん時に、茜さんと話したことは、また別のお話だけんどもね)
(台詞数: 49)