北上麗花
どうしたの?シャワー浴びて、寝ようとした途端に絶叫が聞こえてきたけど。
高山紗代子
(ヒック、ヒック)……あぁ、スミマセン……
北上麗花
あ、わかった。怖い夢でも見たんでしょ?そうでしょ?
高山紗代子
………………………………………………………………………………………………ええ、そうですよ。
北上麗花
あら、当たった?
高山紗代子
正夢にしたくない、飛びっきりのやつが……
北上麗花
……1つ、聞いても良いかい?
高山紗代子
……何でしょうか?
北上麗花
君はどうしてそこまで頑張ってるの?昨日から見てたけど、いっそやり過ぎなくらいやってるよね?
高山紗代子
…………私、少し前まで敵に操られて世界を征服する側にいたんです。
北上麗花
……へぇ。
高山紗代子
そんな私を救ってくれたのは、かつて一緒の孤児院にいた、友達だったんです。
高山紗代子
その子はいつでも眩しいくらいに輝いてて、私を導く光になってくれてました。
高山紗代子
あの子が笑ってると、私も自然と笑みがこぼれて、何でも出来るような気がするんです。
北上麗花
大好きなんだ、その子のこと。
高山紗代子
……はい、とっても。
高山紗代子
……だけど、今はその子が苦しんでるんです。私が元いた組織の手によって。
高山紗代子
今度は彼女がその組織に囚われるかも知れないんです……!
高山紗代子
だけど今なら……先生の力を借りられれば、何とかなるかも知れないんです‼
高山紗代子
だから私は何でもやります!明日からも何でも言ってください!お願いします!(勢いよくお辞儀)
北上麗花
…………
北上麗花
どうしてそんな事黙ってたのさ?
高山紗代子
……え?
北上麗花
2日間、無駄になったじゃない。
高山紗代子
え?無駄?
北上麗花
……こんな場所に住んでるから分かるかもだけど、私って人間不信なのよ。
北上麗花
私は自由が好きで、やりたいことをやってる。まぁそれは能力があっての事なんだけどさ。
高山紗代子
は、はぁ……
北上麗花
自分の好きなことをして、たまたま出来たものを学界で発表して。
北上麗花
だけど世間の人たちは、自分達の利益になることだけをやらそうとする人達もいて……
北上麗花
だから、ここに住んでるの。そんなしがらみに巻き込まれたくないから。色々と嫌にもなった。
北上麗花
人とも会わないよ。お手伝いだってあの子だけだし。
高山紗代子
あの子……あ、可奈15号ちゃん?
北上麗花
そう、あのアンドロイド。
北上麗花
…………だからね、
北上麗花
私は判断基準を、“どれだけ私が興味を持てるか”にしてるの。
北上麗花
昨日から振り回してたのは、単に興味を持てなかったからなのよ。ゴメンね。
高山紗代子
え………そうだったんですか!?
北上麗花
諦めなかった貴方には、ビックリしたけどね……
北上麗花
だけど今は違う。
高山紗代子
え……じゃあ!
北上麗花
うん、興味を持ったよ♪貴方達の絆と思いを受け取って。
北上麗花
助けに行こう、その子を!
高山紗代子
あ……ありがとうございます‼
(台詞数: 44)